安藤サクラ 姉・桃子監督と涙の初日「緊張ブツンと…」司会は父務める

[ 2014年11月8日 14:57 ]

映画「0.5ミリ」初日舞台あいさつで感極まって涙する安藤サクラ

 俳優奥田瑛二(64)と女優でエッセイストの安藤和津(66)の長女・安藤桃子監督(32)が監督・脚本を担当し、次女で女優の安藤サクラ(28)が主演を務めた映画「0.5ミリ」(有楽町スバル座ほか順次公開)が8日に公開初日を迎え、都内の劇場で舞台あいさつが行われた。主演のサクラが初日に感極まって涙する場面も見られた。

 安藤監督書き下ろしの長編小説の映画化で、訳あり介護ヘルパー・山岸サワ(サクラ)が“おしかけヘルパー”として生きていく姿を描く人情ドラマ。母もフードコーディネーターとして参加しており、“一家総出”で作り上げた作品。安藤監督は「気づいたら家族全員が映画人だった。家族で映画を作るということに1回挑戦してみたかった。この作品の原点は祖母の在宅介護。これ以外、家族で挑戦することはできないなと思った。天国か地獄で、怖かったかが挑戦して良かった。今は生み切った感じで、清々しい気持ち」と話した。

 主演としてあいさつを求められたサクラは「この1年半ずっと、この日のことばかり考えていて…緊張の糸がプツンと切れました。まさかこんなに来てくださるとは」と涙。止めどなく流れる涙に「舞台あいさつで俳優の方が泣いているのって、何でだろうって思っていて、私は絶対にイヤだと思ってたんですけど…超かっこ悪い、ヤダ」と大慌て。

 そんなサクラの姿に安藤監督も奥田も笑顔を見せながらももらい泣きした。91歳の老人の演じた津川雅彦(74)は「なんてすごい女優だろうってつくづく思いました。これほどすごいのは初めて。女優としてだけなく、この娘の生き様がステキ」とサクラを称賛。津川との共演にサクラも「なかなかない女優さんとしても、いち生物としてもぜいたくで貴重な時間だった」と振り返った。

 この日の司会は同作のエグゼクティブプロデューサーでもある奥田が担当。来場者や報道陣への注意事項まで説明するなど、司会業に徹した奥田。出演者の準備にやや時間がかかった次の場面では「司会なのか、父親かのか、わからなくなってまいりました」と本音をもらしつつ、津川のモノマネまで披露。「司会が…」と父の姿に笑顔を見せた安藤監督に「先日、ご結婚・妊娠というめでたいニュースも出ましたね。あらためておめでとうございます。お父さまにもよろしく」と“司会”として“父”としての自分へ伝言を伝える茶目っ気たっぷりな司会ぶりで笑わせた。

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