ASKA愛人 栩内被告の「素顔」とは…15年以上の知人が語る

[ 2014年10月2日 09:35 ]

都内のスタジオの男性カメラマンが撮影した20代の頃の栩内香澄美被告。栩内被告は当時、男性のスタジオで働いていた。モデルとしてカメラの広告に使われた写真

 歌手ASKA(56)=有罪確定=とともに覚せい剤取締法違反罪で起訴された愛人の栩内(とちない)香澄美被告(37)の第3回公判が2日、東京地裁で開かれる。5月の逮捕から一貫して無罪を主張してきた栩内被告は、尿の鑑定結果についても争う構えだ。見苦しい反論なのか、ASKAの巻き添えになった被害者なのか――。被告の素顔を知る周囲には今も事件を「信じられない」と言う人がいる。

 「私は事件については何も知りませんが、彼女が薬物に手を出すとは考えられない。巻き込まれただけなんじゃないか」。逮捕直後から本紙の取材にそう話していたのは栩内被告と15年以上の知人の男性カメラマンだ。

 被告は故郷の青森から上京後、雑貨店に勤務。その後、20歳くらいから約3年間、男性のスタジオで働いていという。主に事務と経理を担当。「当初は知人の会計士から“可愛いから採用したの?”なんて言われたけど、その後の業務を見て会計士も納得したくらい、来客対応も含め何でもテキパキこなした」という。

 目鼻立ちのはっきりした端正な容姿もあって、すぐにスタジオに出入りする男性の人気者に。デートを申し込まれることも度々あったが、断っていたという。「安めぐみさんのような癒やし系で控えめ。それでいて気が利く。色白で肌もキレイで、服装は控えめながらセンスがあった」。

 思い出すのは、テスト撮影でカメラの被写体になった時。「レンズを向けるとすぐに頬を赤く染めちゃうんです。美人なのに自分に自信があるタイプではなかった」。

 スポニチ本紙の取材では、上京直後に地元の同級生と同棲。「無職でパチンコざんまい」の典型的な“ダメンズ”だったようで、男性カメラマンも「自分は詳しくは知らないが、確かに当時そんな話は聞いたことがある」という。

 普段は自ら多くを語らない、物静かな性格。一方で酒に強く「酔うと陽気になって楽しくなる。笑い上戸でしたね」。

 別の仕事を見つけて辞めた被告と再会したのは5年前。逮捕現場となった被告の自宅がある東京・青山の屋外で撮影していた時、偶然通りかかった被告に声をかけられた。飾り気がなく、印象は当時と変わらない。ただ「青山に住んでいる」と聞いて驚いた。「昔に比べて、高そうな服を着ていた。人材派遣グループで秘書をしていると聞き、給料がいいのかなと思った」と生活の変化を感じ取った。

 最後に会ったのは、男性が3年前に開いたパーティー。そこで被告は「芸能関係の方とお付き合いしているので、週末は忙しい」と周囲に明かしていたという。具体的にASKAの名前は出していなかった。

 男性は今も事件を「信じられない」という。「相手が違法な薬物を使っていることを知ってて付き合うタイプじゃない。それを知れば、付き合いをやめるぐらいの感じはする。芯の強さがある子でしたから」。

 判決の結果がどうであれ、再起するなら「手を貸してあげたい」という。「もし彼女が人生をやり直したいと言うなら、応援してあげたい。彼女の人柄は上京した頃と何も変わっちゃいないと思うから」と話した。

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