木久扇 毒舌と共に復帰!代役なしの笑点に「ケチなだけ」

[ 2014年9月22日 05:30 ]

林家たい平(左)、長男の林家木久蔵(右)に挟まれ仕事復帰を報告する林家木久扇

 初期の喉頭がんのため7月から休養していた落語家の林家木久扇(76)が21日、埼玉県の行田市産業文化会館で開かれた「行田寄席」で仕事復帰した。

 約1カ月半の放射線治療を経て、19日に「がんの完治」を報告。この日は休養前から予定されていた寄席で、長男の林家木久蔵(38)や日本テレビの「笑点」で共演する林家たい平(49)らの高座が終了後、大トリで登場。木久蔵から「パパ~」と呼び込まれ、舞台袖からわざとふらついた足取りでステージ中央へ。頬や体がほっそりした印象だが、人懐っこい笑顔は健在だった。

 座布団に座ると、たい平の合図で約500人の観客が「木久扇師匠、お帰りなさい!」と祝福。声は若干かすれていたが、「座布団の上はやっぱりいいもんですね。1カ月半休んでいたから大変うれしい。しゃべる商売なのでしゃべれないことが悲しかった」と元気に話した。

 この日朝になってようやく声が出るようになったため、高座は務めなかった。その代わりに、大喜利の定番なぞかけを披露して客席を沸かせた。観客が聞き取りづらい場面もあり、たい平が“通訳”した。

 木久扇が休養の間、「笑点」では代役を立てていない。番組はテレビで見ていたといい、「ああ(席が)空いてるなと思った」と感想。「あれはケチなだけ。(誰かを)座らせるとお金を払わないとダメだから。僕が一応(ギャラは)250万円ですから」とジョークで観客を笑わせた。

 「笑点」は10月12日放送分まで休演することをすでに発表済み。次回の番組収録は今月27日だが、参加は体調を見ながら決めるとみられる。

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