吉本実憂 映画主演デビュー、脳腫瘍で夢絶たれた陸上ヒロイン役

[ 2014年9月12日 05:30 ]

主演映画「ゆめはるか」で銀幕デビューする喜びを語った吉本実憂

 2012年の全日本国民的美少女コンテストグランプリで女優の吉本実憂(17)が主演で映画デビューする。

 作品は12月公開の「ゆめはるか」(監督五藤利弘)。短距離走の記録を持ち将来の五輪出場を期待されながら、脳腫瘍を患い夢を絶たれる15歳の本田遥役。病院で不安な日々を過ごす中、家族や同室の少女らに支えられて病と懸命に闘う。

 既に撮影を終え、初めての映画出演について「大きな挑戦でした」と振り返る。医師に話を聞いたり、病院を見学してにおいや温度、廊下の手すりの感触など雰囲気を記憶しながら役作り。最も難しかったのは感情をあらわにする場面だったといい「私自身は大声で泣いたり怒ったりする性格じゃないので、大きな壁でした。遥になりきって感情のままにセリフを言い終わったら手が震えていて…。そんなことは初めての経験で、遥は私を成長させてくれたと思う」と手応えを得たようだ。

 公開を心待ちにしており、「一人で映画館に見に行きます。楽しかったことや悔しかったことを思い出して、たぶん泣いちゃうので。初めてスクリーンで自分を見た時の感覚は一生忘れないだろうな」と目を輝かせた。

 日本テレビ系「獣医さん、事件ですよ」(木曜後11・59)で連ドラ初出演を果たし、11月からNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」に黒田長政(松坂桃李)の後妻となる栄姫役で出演する。女優としてステップの年で「追究すればするほど好きな仕事。毎日、挑戦と達成、課題の連続だけど楽しいです。お芝居を特技にできたらいいな」と飛躍を誓った。

 ◆吉本 実憂(よしもと・みゆ)1996年(平8)12月28日生まれ、福岡県出身。全日本国民的美少女コンテストでは、10万2654人の応募者から小澤奈々花(15)とともにグランプリ受賞。ユニット「X21」のリーダー。13年の「第85回選抜高等学校野球大会」応援ポスターのキャラクターを務めた。血液型AB。

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