ASKA被告 12日判決、猶予刑見通しも保護観察付く可能性

[ 2014年9月12日 06:00 ]

ASKA被告

 覚せい剤取締法違反(使用、所持)罪などに問われている歌手のASKA(本名宮崎重明)被告(56)の判決公判が12日、東京地裁で開かれる。

 先月28日の初公判で検察側は、初犯の薬物事犯としては重い懲役3年を求刑。判決は猶予刑になる見通しだが、保護観察が付く可能性もある。これについて、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「夫人の指導・監督が期待できないからだ」とみている。

 ASKA被告は初公判で、同罪で公判中の愛人、栩内(とちない)香澄美被告(37)を「大事な存在」とし、変わらぬ愛を告白。一方で、洋子夫人ら家族への愛情や感謝の気持ちは示さなかった。また、洋子夫人は情状証人として出廷せず陳述書の提出にとどめており、若狭氏は「心証がよくない。地裁は再起へ向け最も重要な夫人の協力が得られないと判断する可能性が高い」と指摘した。

 保護観察が付いた場合、執行猶予期間中に新たな事件で起訴されれば、猶予は取り消される。軽度の交通事故を起こし自動車運転過失傷害罪に問われた場合でも実刑となる。抜き打ちの尿検査があり、定期的に保護観察官の元に出向くことも義務付けられる。

 植村幹男裁判官が告げる判決に注目が集まる。

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2014年9月12日のニュース