「明日ママ」第5話 あだ名はそのまま…またスポットCMなし

[ 2014年2月12日 22:50 ]

 児童養護施設の団体などから内容改善を求められ、番組スポンサー全8社がCMを見合わせた日本テレビの連続ドラマ「明日、ママがいない」(水曜後10・00)の第5話が12日、放送され、前回同様、スポットCMが1本もない事態が続いた。

 この夜、エンドロールまでに流れたのはACジャパン(旧公共広告機構)の公共CM4本、同局の番組宣伝6本だけ。

 先週第4話(5日)もAC広告5本、番組宣伝6本。第3話(1月29日)で8本あった「スポットCM」(スポンサー以外の企業CM)が1本も流れない局面を迎えたが、1週間たっても状況は変わらなかった。

 物語の舞台となった児童養護施設の描写などをめぐり、先月15日のスタート直後から賛否両論を巻き起こし、2話目(同22日)から3社がCMを取りやめ。3話目(同29日)から全社に。契約は継続しているものの、全社がCMを見合わせるのは異例。

 AC広告は第2話が3本、第3話が最初のCMから10本連続だった。第2~4話と同じく、この夜も冒頭のタイトルバックの後に提供テロップは表示されなかった。

 全国児童養護施設協議会は今月5日、東京・霞が関の厚生労働省で会見し、日テレ側から「子どもたちが傷ついたならば、衷心よりおわびする」などとする回答書を受け取ったことを明らかに。その上で再度、公の場で謝罪することを求めた。

 日テレ側は「事前に協議会に施設の実情を詳細にうかがい、表現上、留意すべき点を慎重に確認する必要があった」と“取材不足”を認め「これまで以上に子どもたちに配慮していく」としている。ただ「ストーリーは当初の構想に従って展開する」と説明。具体的な変更点については「ドラマという性質上、説明できない」と明言は避けた。

 協議会の藤野興一会長は「一定の改善が図られると受け止めた。引き続き、見守りたい」と評価。ただ、この夜も「ポスト」のあだ名は継続して使われていた。

続きを表示

2014年2月12日のニュース