小津作品をデジタル修復 生誕110年&没後50年記念

[ 2013年5月10日 17:49 ]

 映画「東京物語」で知られる小津安二郎監督の生誕110年と没後50年を記念して、松竹は10日、「秋刀魚の味」などカラー4作品のデジタル修復や特集上映を行うイベントの概要を発表した。

 デジタル修復した「秋刀魚の味」は15日から開幕するカンヌ国際映画祭のクラシック部門で初上映。「彼岸花」も今年のベネチア国際映画祭でお披露目される。

 特集上映は大阪の「シネ・ヌーヴォ」で6月22日から。11月23日からは東京の「神保町シアター」で現存する全作品を上映する。来年以降も全国の劇場で予定している。

 また、小津監督が長野・蓼科高原で脚本家野田高梧とシナリオを執筆した際の2人の日記をまとめた「蓼科日記 抄」(「蓼科日記」刊行会)が7月に刊行されるほか、作品の舞台になった広島県尾道市や神奈川県鎌倉市などゆかりの地でイベントが予定されている。

 小津監督は1903年12月12日生まれ。63年の還暦の誕生日に死去した。

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