新装歌舞伎座「待ってました」 こけら落とし公演華やかに初日

[ 2013年4月2日 12:08 ]

 新装された歌舞伎座(東京都中央区)は2日、人気俳優が出演して門出を華やかに彩る「こけら落とし公演」が初日を迎え、開場した。400年余の歴史を持つ歌舞伎は、新たな拠点で伝統を未来へ受け継いでいく。

 開場を告げる「一番太鼓の儀」に続き、午前11時からの第1部では、人間国宝の坂田藤十郎さんらがお祝いの舞踊「鶴寿千歳」を披露。立ち見も含め約2千人の観客からは「待ってました」などの声が掛かり、盛大な拍手が湧いた。

 昨年12月に死去した中村勘三郎さんにささげる舞踊「お祭り」に息子の勘九郎さん、七之助さんらが登場したのをはじめ、3部制の公演の各部に第一線で活躍する俳優が勢ぞろい。ぜいたくな顔合わせで競演する。

 歌舞伎座は1889年の開場以来、建て替えを重ね、新劇場は“五代目”。旧劇場は、老朽化のため2010年に閉場した。

 こけら落とし公演は来年3月まで1年間続く。

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2013年4月2日のニュース