羽賀研二被告の上告棄却 懲役6年、逆転有罪確定へ

[ 2013年4月2日 06:00 ]

上告が棄却された羽賀研二被告

 最高裁第1小法廷(横田尤孝裁判長)は1日までに、未公開株の売買をめぐる3億7000万円の詐欺と恐喝未遂の罪に問われたタレント羽賀研二(本名・当真美喜男=とうま・みきお)被告(51)の上告を棄却する決定をした。

 一審大阪地裁の無罪を破棄し、懲役6年とした二審大阪高裁判決が確定する。実刑について、羽賀被告は知人に電話をかけ、涙声で「何年か行ってくる」などと話したという。

 恐喝未遂の共犯とされた元プロボクシング世界王者渡辺二郎被告(58)の上告も棄却。同様に逆転有罪とした懲役2年の二審判決が確定する。いずれも3月28日付。

 地裁は「未公開株を高値で買った被害者の男性は元値を知っていた」とする元歯科医(偽証罪で有罪確定)の証言を根拠に無罪と判断した。しかし高裁は「親密だった羽賀被告を気に掛けて虚偽の証言をした」と否定。被害者供述の信用性を認定して有罪とし、恐喝未遂罪の成立も認めた。

 二審判決によると、羽賀被告は01年、男性に対し、医療コンサルタント会社の未公開株について、元値の3倍の1株120万円とうその説明をし、代金など計3億7000万円をだまし取った。返済を求められたため、渡辺被告らと共謀し06年、男性を脅して請求を断念するよう迫った。

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2013年4月2日のニュース