クリスマス直前 思いを伝えられる「ラブレタージュエリー」に注目!

[ 2012年12月19日 10:52 ]

 もしその「ありがとう」の気持ちが形になれば――。ブライダルを専門に創業19年の「銀座ダイヤモンドシライシ」が手がけた「ラブレタージュエリー」がクリスマスを前に新たな贈り物として注目を集めている。言葉で気持ちを伝えることが苦手な日本人にと、様々なメッセージを17種類のアクセサリーに込めた。

 数字の3と9が重なり「サンキュー」のハートを作るものや、指定の日に小さなダイヤを埋め込むカレンダー型のチャーム。小指の先ほどのテントウムシには「これからも幸せでいようね」。口にするには、気恥ずかしい言葉をアクセサリーを通して伝えることができる。価格は2万円台からで、全て日本人の職人による手作りだ。収められている箱の中にポストカードが隠されていたり、細やかな気遣いも利いている。

 「シライシ」では、いまでは当たり前となった婚約指輪や結婚指輪のセミオーダーをいち早く取り入れてきた。ブライダルを専門にしていたが、今年からファッションジュエリーも手がけるようになった。09年ごろから海外の大手宝飾メーカーなどがブライダル業界に参入。世の不景気もあり競争が激しくなる中で見出した新たな一手だった。

 「始めるにあたり、お客様目線であることを大切にしようと思った」と同社の遠峰正之氏。「以心伝心」という言葉はあるが、日本人は元来、気持ちを伝えるのが得意ではないお国柄。同社が20歳から59歳の男女600人を対象に行った調査によると「パートナーに思いをきちんと伝えている」と答えたのは全体の23%ほど。伝えていない理由として「恥ずかしいから」が67%を占めた。ファッションジュエリーでも、“本職”の結婚、婚約指輪のように「思いを伝えられるアクセサリー」にと「ラブレタージュエリー」が考えられた。

 買う人もさまざまで、入社した記念にお揃いで買った仲良し新入社員たちやプロポーズの言葉を刻む人、感謝の気持ちを伝えるため、職場の後輩に送った女性もいた。8月の発売以来、売り上げも右肩上がりという。遠峰氏は「ブライダルだと、基本、人生に一度しかお客様と接点がありません。それはもったいない。寄り添っていけるブランドとして今後もファンになるようなアイテムづくりを目指していきたい」と話している。

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