梅原猛さん作「スーパー能 世阿弥」国立能楽堂で上演

[ 2012年12月19日 20:02 ]

 「スーパー歌舞伎」や「スーパー狂言」を手掛けてきた哲学者梅原猛さん(87)が、現代語の新作能「スーパー能 世阿弥」を書き下ろし、来年4月19、20日に東京・千駄ケ谷の国立能楽堂で上演されることになった。同能楽堂が19日、発表した。

 国立能楽堂の開場30周年と世阿弥の生誕650年を記念した作品。

 能を大成させた世阿弥の息子観世元雅が若くして謎の死を遂げた悲劇を通じ、親子の情愛を描く。通常は使わない照明も取り入れる予定で、観世流シテ方の梅若玄祥さんが演出し、世阿弥を演じる。和泉流狂言師の野村万作さんが語り手役をつとめる。

 梅原さんは「能はすばらしい芸能だが、古語なので言葉の壁がある。親子の関係性や、政治と芸術の相克といった現代に通用する問題を、思い切って現代語で書いた」と話している。

続きを表示

2012年12月19日のニュース