沢村一樹 初清張作品でエリート検事役、羽田美智子と不倫

[ 2012年6月5日 09:07 ]

テレビ朝日「波の塔」に出演する沢村一樹と羽田美智子

 俳優の沢村一樹(44)が主演する松本清張没後20年特別企画・ドラマスペシャル「波の塔」が、23日午後9時からテレビ朝日系列で放送される。

 初の清張作品となった沢村は羽田美智子(43)演じる人妻と恋に落ちるエリート検事役を熱演。脚本は清張作品を数々手がけている竹山洋氏。映画「半落ち」などを手掛けた佐々部清氏(54)が監督を務め、鹿賀丈史(61)、佐野史郎(57)ら豪華キャストが脇を固める。

 1960年、東京・赤坂のダンスホールで一人の踊り子が殺害される。沢村演じる東京地方検察庁の検事・小野木喬夫は容疑者を追って山梨へ。そこで、美しい女性・結城頼子(羽田)と出会う。はかなげなたたずまいに、小野木は思わず心を奪われてしまう。「頼子には家庭があるのでは?」と直感するのだが、ほとばしる感情を抑えきれない…。

 沢村は13年ぶりの共演となった羽田について、「天然で純粋無垢(むく)。一緒にいると僕のドロドロした部分が浄化されるよう。役に入るとその人になりきってしまう」と称賛した。羽田も「13年前の共演時も実は不倫の相手役だった。当時、イケメン俳優のイメージしかなかった沢村さんが、その作品では三枚目を演じ、今回も常に場を和ませてくれた」と振り返った。

 「波の塔」は「点と線」、「ゼロの焦点」「砂の器」などと並ぶ松本清張の代表的な長編小説。1960年に発刊されると大ベストセラーとなり、ヒロインが死を遂げる富士山の青木ケ原の樹海は有名。映画化など何度も映像化されてきたが、今回は検事・小野木を主人公に、彼が愛するようになる人妻を、彼の目に映る謎の女性として描写。大人の男女の道ならぬ恋と政財界の汚職事件という2つのテーマがスリリングに展開していく。

続きを表示

2012年6月5日のニュース