香川照之 歌舞伎デビューに大拍手「九代目中車の責任果たしたい」

[ 2012年6月5日 13:54 ]

 東京・新橋演舞場の「六月大歌舞伎」が5日、初日を迎え、市川亀治郎さん(36)が四代目市川猿之助を襲名。昼の部の「口上」で「うれしさ百パーセント、歌舞伎のために命を捨てる覚悟です」とあいさつした。人気俳優の香川照之さん(46)が九代目市川中車を、香川さんの長男政明君(8)が五代目市川団子をそれぞれ襲名し、親子そろって歌舞伎役者として初舞台を飾った。

 約8年間、病気療養のため舞台から遠ざかっていた香川さんの父、三代目猿之助さん(72)も二代目市川猿翁を名乗り、口上に登場した。

 新猿之助さんは昼の部では「義経千本桜 川連法眼館」で先代のおはこ、宙乗りを披露。夜の部では哲学者の梅原猛さん(87)が原作を手掛けたスーパー歌舞伎の大ヒット作「ヤマトタケル」に主演し、一人二役の立ち回りや繊細な演技で観客を魅了した。

 香川さんは昼の部の「小栗栖の長兵衛」で主役の長兵衛を演じ、歌舞伎の初舞台を踏んだ。口上では「生涯かけて精進し、九代目中車を名乗る責任を果たしたい」ときっぱり宣言。政明君は「猿翁のおじいさまよりずっと立派な俳優になることが私の夢」と話した。

 客席には香川さんの母で女優の浜木綿子(76)も姿を見せた。

 東京での襲名披露は7月下旬までで、その後、大阪、名古屋、福岡で公演し、来年12月の京都・南座まで続く。

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2012年6月5日のニュース