香川照之「感無量」父と同じ46歳で「ヤマトタケル」の舞台に立つ

[ 2012年6月5日 22:31 ]

 四代目市川猿之助(36)が5日夜、東京・新橋演舞場の襲名披露公演で、先代が生んだスーパー歌舞伎の第1作「ヤマトタケル」の舞台に立った。同日午前、歌舞伎デビューを果たした人気俳優の香川照之(46)は九代目市川中車として、長男の政明君(8)は五代目市川団子として共演した。

 主演の猿之助は一人二役の立ち回りや繊細な演技で観客を魅了し、帝役の中車も堂々とした姿。カーテンコールでは2人が手を握り合い、初日の成功を喜んだ。

 夜の部の「口上」では、猿之助が「襲名披露でスーパー歌舞伎は不可能だと言われたが、前例がないならつくればいい」とあいさつ。中車にも「この年から歌舞伎役者になった人はあまりいないが、前例がないならつくればいい」とエールを送った。

 中車は、父の市川猿翁さん(72)が「ヤマトタケル」を初演したのが46歳だったと話し「同じ46歳で『ヤマトタケル』の舞台に立てるとは夢にも思わず、感無量です」と述べた。

 この日は、中車の母で女優の浜木綿子さん(76)も観劇した。

 「ヤマトタケル」は哲学者の梅原猛さん(87)が古事記を題材に執筆し、猿翁さんが脚本、演出を手掛けた大ヒット作。

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2012年6月5日のニュース