市川森一さんに最後の別れ「同業者の嫉妬が湧く余地もなく感嘆した」

[ 2011年12月21日 11:24 ]

 映画「異人たちとの夏」などを手掛け、10日に70歳で亡くなった脚本家、市川森一さんの葬儀・告別式が21日、東京都港区の青山葬儀所で営まれた。

「淋しいのはお前だけじゃない」などに出演した俳優の西田敏行、NHK大河ドラマ「黄金の日日」などに出演した女優の竹下景子らが参列。

 葬儀委員長は脚本家の山田太一氏は遺影に向かって「『淋しいのはお前だけじゃない』ですごい作家が現れた。同業者の嫉妬が湧く余地もなく、感嘆したのを覚えている。メランコリックでノスタルジック、センチメンタルな作家はもういないじゃないか。残念です」と弔辞を読み上げた。

 市川さんは長崎県諫早市出身。日大芸術学部を卒業後、「ウルトラマン」シリーズや「太陽にほえろ!」、「傷だらけの天使」など、次々に人気作の脚本を担当した。

 長崎市でも17日に葬儀・告別式が行われた。

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2011年12月21日のニュース