森田監督 柔軟で自由な発想 トヨエツ「イメージを軽くぶち壊してくれる」

[ 2011年12月21日 12:40 ]

森田芳光監督死去

 柔軟な思考と徹底したこだわり。20日死去した映画監督の森田芳光さんは、撮影所ではなく自主製作映画界から頭角を現した監督らしい自由な発想が持ち味だった。一方で登場人物の深い心情に迫る洞察力を発揮した作品も数多く送り出した。

 家族の崩壊、親子の断絶、団塊世代の海外移住、劇場型犯罪など戦後の日本社会が突きつけられてきた重いテーマに次々と取り組んだ。

 しかし、その中には落語家の日常を淡々と描いたデビュー作の「の・ようなもの」のように、必ず肩の力が抜けた笑いが込められていた。家族が横一線に並んで食事をする無機質なシーンが衝撃的だった「家族ゲーム」でも、登場人物のくせなどを細かく描き、ブラックなユーモアを潜ませることで、人間的な温かみがにじんだ。

 赤塚不二夫さんの大ファンで、映画監督になってからは赤塚漫画を深く分析、「そろばんずく」という映画に生かしたと語っていた。

 「日本人の精神、日本の風土を伝えたい」と風景撮影にも徹底的にこだわった。俳優と向き合いよく話し合うが、決してこびない。映画「サウスバウンド」で主演した豊川悦司に「僕のイメージを軽くぶちこわしてくれる」と言わせるほど刺激的な演出にも定評があった。

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