ホリプロが自社買収 経営の自由度高める

[ 2011年12月16日 18:08 ]

 大手芸能事務所のホリプロは16日、経営陣による自社買収(MBO)を行うと発表した。堀義貴社長ら創業家一族が全株式を保有する資産管理会社が株式公開買い付け(TOB)を実施する。買収額は約76億円。成立すれば東京証券取引所第1部を上場廃止となる。

 事業環境の変化が激しい中、経営の自由度を高めて新規ビジネスを拡大することが狙い。

 不況に伴う企業の広告宣伝費削減や娯楽の多様化で経営環境が悪化しており、中長期的な視点から事業の再構築を行う必要があるという。具体的にはインターネットを活用したコンテンツ配信などを強化する。

 TOBは1株1050円で今月19日~来年2月6日に実施する。

 ホリプロは1963年に設立。同社によると、芸能事務所では初めて89年に株式の店頭公開を実施。97年には東証2部に、2002年には同1部に上場した。11年3月期の連結売上高は209億円。

 同社には現在、和田アキ子や綾瀬はるか、妻夫木聡らが所属。山口百恵さんが所属していたこともある。

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