高峰秀子さんの遺志継ぎNPO 映画の裏方スタッフを表彰

[ 2011年3月9日 21:50 ]

 昨年12月に86歳で死去した女優高峰秀子さんの遺志を継ぎ、映画界に長年貢献した裏方のスタッフの表彰などを行うNPO法人の設立に向けて、遺族らが準備を進めていることが分かった。高峰さんの顧問弁護士が9日明らかにした。

 法人の名称は「一本のクギを讃える会」。高峰さんが生前に命名し、昨年から映画監督の夫松山善三さん(85)とともに設立の準備を進めていたという。高峰さんや松山さんの資産は、同法人に寄付される予定。

 高峰さんは、エッセー「わたしの渡世日記」(文春文庫)に「俳優もスタッフも、だれかれの区別なくみんなが平等に一本のクギであった。監督の命に従って、空にえがく楼閣は、一本一本のクギにささえられ、作品として完成する」と書いていた。

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