「KAT―TUN」史上初のコンビナート公演

[ 2011年1月6日 06:00 ]

湾岸線から見えるコンビナート

 アイドルグループ「KAT―TUN」が今夏、史上初のコンビナート公演を行うことになった。製鉄所や石油工場などに囲まれた川崎市の東扇島東公園で開催。ライトアップされた工業地帯は近年、夜景スポットとしても人気で、注目を集めそうだ。

 前代未聞の公演は、夜の工場地域の美しさに魅せられたメンバーがセットに活用することを提案したのがきっかけ。公演の大和剛プロデューサーは「工場を模したセットを作ったが迫力に欠けたので本物を舞台にすることにした。24時間稼働するコンビナートでKAT―TUNの力強さを表現したい」と説明する。
 コンビナートや工場などの景観を楽しむ工場観賞は「工場萌え」と呼ばれ人気となっている。
 制作側は三重県四日市市や山口県徳山市などにある全国10カ所のコンビナートに開催を打診し、川崎市から了承を得た。7月16~18日で調整されており、1公演あたり約2万人を動員する予定。安全面への配慮から花火の高さなどに制限がある一方で、海が近い立地ならではの船を使った演出なども計画されている。
 「当日は家族で楽しめるカーニバルのようにしたい」というメンバーの意向もあり、5人が会場でパレードを行ったり、観客に愛犬同伴を認める試みなども検討されている。
 今年はCDデビュー5周年。初の野外公演となるだけでなく、5~10月にかけては初の5大ドームツアーも行う。田口淳之介(25)は「野外と5大ドームツアー。このビッグイベントを素晴らしい思い出になるよう頑張りたい」と抱負。田中聖(25)は「“あんなことできるんじゃないか、こんなことがやってみたい”と今から話してます。海から陸から空から…KAT―TUNにしかできないライブをお届けできると思う」と自信を見せている。

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2011年1月6日のニュース