海老蔵と全面対決へ 逮捕状男とトラブル相手が出頭か?

[ 2010年12月9日 06:00 ]

自宅に到着し、車を降りて玄関に向かう市川海老蔵

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(33)を殴ったとして傷害容疑で警視庁から逮捕状が出ている男(26)が9日にも出頭することが8日、分かった。海老蔵に殴られたと主張する元不良グループリーダーの男性(28)も被害届を出す意向で、2人同時の“ダブル出頭”になりそうだ。一方、海老蔵も早ければ9日に警視庁の再聴取を受ける方針で、双方が警察に直接それぞれの立場を主張する本格的な“全面対決”に突入する。

 逮捕状が出ている男は父親が外国人、母親が日本人のハーフ。東京都杉並区在住でJリーグ「東京ヴェルディ(当時V川崎)」の下部組織に所属していたことがあり、現在はクラブ店員。
 被害届を提出する意向の元不良グループリーダーの男性は現在フリーター。2人とも同じ弁護士に相談しており、警視庁では「逮捕状の男だけでなく、元リーダーの男性の居所も分からない状況。連絡がとれ次第、事情を聴きたい」(捜査関係者)としている。
 そんな中、浮上してきたのが、2人が同時に警視庁の施設に向かう“ダブル出頭”だ。彼らの知人によると「2人とも今週中には警察に行きたいと話していた」そうで、時間を空けずに同じタイミングで出頭する可能性が高そうだ。
 男性は診察を受けた医師らに「海老蔵さんに金属製の灰皿で2、3発殴られた」などと話しており、警察にも同じ主張をするとみられる。逮捕状が出ている男は、容疑を認めるかどうか不明だ。
 一方、7日に記者会見した海老蔵はそのまま東京・港区内の高級ホテルに宿泊し、8日正午すぎに目黒区の自宅に戻った。事件から13日ぶりの帰宅で、前日の会見と同じ黒いスーツに白いシャツ、黒いネクタイ姿。ワゴン車から降りると、集まった取材陣に神妙な面持ちで深々と一礼し、矢継ぎ早に飛ぶ質問には何も答えなかった。
 この日は関係者へのおわびのあいさつ回りを行ったため、警視庁も事情聴取をしなかった。ただ、以前の聴取で元リーダーの男性を「知人」と説明していたにもかかわらず、会見で「面識がない」と答えたことから、警視庁ではケガの状態を見ながら、今週中にもあらためて詳しい事情を聴きたいとしている。

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2010年12月9日のニュース