事件当日 矢田にメール返信後、2回目の“行為”

[ 2010年9月4日 06:00 ]

押尾学被告

 押尾被告は事件現場のマンションで田中さんと2度にわたって性行為に及んでいた。検察側が冒頭陳述で指摘したもので、1回目の行為の後に、当時の妻だった女優矢田亜希子(31)=昨年8月離婚=から長男(2)の写真が添付された携帯電話メールが届き、返信した上で続行。法廷内からは嘲笑(ちょうしょう)も起きた。

 事件当日の細かい状況が明らかになった。
 検察側は昨年8月2日の事件当日の模様を分単位で説明。2人はマンション室内でDVD観賞を終えた後、午後3時58分から約1時間、1回目の性行為に及んだ。その後、それぞれ5分ほどシャワーを浴び、押尾被告が同5時10分、矢田からのメールを受信した。
 矢田の登録名は「ACO」。件名も本文もなく、写真だけが添付されていた。写真の被写体はプライバシー保護のため、塗りつぶされて法廷内のスクリーンに映し出されたが、押尾被告が直後に長男の名前にハートマークを付けただけの文を返信しているため、長男とみられる。押尾被告はこの返信の後すぐに2回目の性行為を開始した。
 検察側は、2人がMDMAをのんだ時間には言及しなかったが、1回目の性行為の際には使用していたとみられる。2回目の性行為は同5時50分に終わり、休憩。この直後に田中さんに異変が表れ始めた。
 傍聴していた男性は「奥さんから子供の写真が送られてきて返信までしているのに…。罪悪感はなかったのでしょうか」と疑問を呈した。

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2010年9月4日のニュース