公演リポート マーラー生誕150年の2010年第1四半期の総括

[ 2010年4月23日 06:00 ]

 グスタフ・マーラー生誕150年の今年、内外の指揮者やオーケストラがこぞって、その作品を取り上げ、1980~90年代にかけてのマーラー・ブーム以来の活況を呈している。「クラシック・コンシェルジェ」でも1年を通じてマーラーを取り上げる公演を重点的に紹介し、リポートをお届けしたい。その過程で21世紀の現代において描き出されるマーラー像とはどのようなものなのかを読者、リスナーの皆さんと一緒に探っていきましょう。そこで今週は第96回(1月31日付)でご紹介した公演の中から3公演を選んで鑑賞した小谷和美さんの公演リポート。セミヨン・ビシュコフ指揮NHK交響楽団による第5番、レイフ・セゲルスタム指揮読売日本交響楽団による第7番、そしてエリアフ・インバル指揮東京都交響楽団の第3番。いずれも記念イヤーの第1四半期を象徴する個性豊かな名演が繰り広げられた。

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2010年4月23日のニュース