伝説のフォークグループの女性ボーカルが死去

[ 2009年9月17日 10:42 ]

 1960年代から70年代にかけてのフォークブームを巻き起こした米国の伝説的グループ「ピーター・ポール&マリー」の女性ボーカル、マリー・トラバースさんが16日、入院中のコネティカット州の病院で死去した。72歳だった。

 AP通信が広報担当者の話として伝えた。トラバースさんはここ数年、白血病と闘っていた。同グループはベトナム反戦や反原発など社会問題に目を向けたメッセージ性の強い曲が多く、若者らの人気を博した。
 36年、ケンタッキー州生まれ。両親はともにジャーナリストで、幼少時にニューヨークのグリニッチビレッジへ移住。フォーク音楽に魅せられるようになった。
 61年にピーター・ヤーローさん、ポール・ストーキーさんの男性2人とグループを結成。「花はどこへ行った」「パフ」などが世界的に大ヒット。70年にいったん解散したが、78年に再結成した。
 92年に訪日し、鹿児島市で公演した際には、奄美大島の自然保護を訴える市民団体の代表と会うなど、環境問題にも熱心に取り組んでいた。
(共同)

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2009年9月17日のニュース