“長女”酒井容疑者 腫れ物に触る感じのサンミュージック

[ 2009年8月10日 06:00 ]

記者会見するサンミュージックの相沢正久社長(中)

 酒井法子容疑者の逮捕から一夜明けた9日、所属事務所「サンミュージック」の相澤正久社長(60)が東京都新宿区の同事務所で記者会見した。行方不明6日目で逮捕という結末を迎えたが、起訴されれば解雇する意向を示した。管理責任を問う声には「まさにその通り」と複雑な表情。長年の事務所への貢献度の高さゆえ、監督できなかった近況が如実に浮かび上がる会見となった。

 自殺という最悪の結末は避けられ「内心ホッとした」と本音も語った相澤社長。監督責任を問われると「年齢も38歳で社会人。事務所として私生活に関しては自主性を重んじるということは、どの事務所も同じだと思います」と見解を述べつつも「まさにその通り」と非も認めた。
 酒井容疑者が約5年前に足首に入れたタトゥー(入れ墨)について「はがせるものだと思っていた」と言うなど、暮らしぶりなどは把握できていなかった。最近では激ヤセぶりがお茶の間でも心配され、芸能関係者の間では薬物疑惑も噂されてきたが、「7月中旬に最後に会った時、気になったのはちょっとやせていたこと。飯食べてるかと言った」と振り返るだけ。見た目が示していた“予兆”に気付くことはできなかった。
 同事務所の看板タレントで“長女”的存在。多くのタレントが独立していく中、稼ぎ頭として残り支えてきた。その恩もあり、私生活まで踏み込んで、しかることはおろか注意することもできなかったようだ。芸能関係者は「腫れ物に触るような感じだったと思う。事務所が何も言えなくなりそのタレントが自分を見失うことはよくあること。事務所にとってタレントは商品なのだから、定期的にチェックする必要があった」と指摘した。
 結局、酒井容疑者が行方をくらましていた6日間、一度も連絡は来なかった。相澤社長は「長い付き合いなのに、なんで一報をくれなかったのか。そんな仲じゃないだろう」と涙ぐんだが、最後まで酒井容疑者の“良心”を疑いたくない様子。相澤社長にとって酒井容疑者は10~20代の純粋無垢(むく)なのりピーのままなのかもしれない。

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2009年8月10日のニュース