退局から1年5カ月…堀尾アナ最速NHK“復帰”

[ 2009年8月10日 06:00 ]

1年5カ月ぶりに古巣のNHKに「復帰」する堀尾正明アナウンサー

 元NHKで現在はフリーの堀尾正明アナウンサー(54)が古巣に“復帰”する。14日放送のNHKのスペシャル番組「ふるさと法廷~激論!お国柄の真相~(仮)」(後10・50)で、県民性の違いを議論し合う“法廷”の裁判長として進行役を務める。NHK出身のフリーアナが退局後わずか1年5カ月で地上波に出演するのは異例。「うれしいですね」と里帰りに笑顔を見せた。

 看板アナウンサーとして活躍した堀尾アナが「新しい道を求めたい」とNHKを退局したのは昨年3月。フリーのアナウンサーの肩書でこのほど、4年間勤務したことがあるNHK大阪放送局で収録を行い、「出演依頼はうれしいですね。懐かしかった」と笑顔を見せた。
 多くの人が日ごろ感じている県民性の違いなどについて討論する「ふるさと法廷」という設定で、今回は「大阪人」をテーマに大阪出身者や大阪在住の大阪が好きな人らによる「大阪側」と、大阪人に言いたいことのある「訴え側」が激論をかわし、「裁判長」の堀尾アナがジャッジする。
 番組担当者は「硬軟入り交じったトークが展開されるということもあり、ニュースからバラエティーまで幅広いキャスター経験を持つ堀尾さんが適任ではと思い、お願いした」と説明。期待に応えて軽快なトークで進行した堀尾アナを「事実、堀尾さんの采配によってスタジオトークはさらに活性化されとても楽しい収録だった」と評した。
 これまで、1984年に退局した森本毅郎氏(69)が06年2月放送のBSハイビジョン「偉大なる旅人 鄭和」のナレーションとして22年ぶりにNHKに出演。94年退局の大塚範一氏(60)は08年2月放送の衛星第2「Shibuya Deep A」のゲストとして14年ぶりに“復帰”と、かなりの年数がたっている。07年3月に退局した宮本隆治氏(58)は08年10月放送の衛星第2「たかが本?されど本?」のメーン司会として1年7カ月ぶりの返り咲きを果たしたが、衛星放送であり、堀尾アナの今回の里帰りは異例。本人は「違和感なくやれました。どんなジャッジになるかぜひ楽しんでほしいです。またNHKに出演したいです!」と話した。

 ◆堀尾 正明(ほりお・まさあき)1955年(昭30)4月24日、岡山県生まれの54歳。早稲田大第一文学部卒業後の81年4月、NHKにアナウンサーとして入局。00年から2年間「ニュース10」キャスターを務め、04年には紅白歌合戦の総合司会。現在は日本テレビ「江川×堀尾のSUPERうるぐす」などにレギュラー出演中。

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2009年8月10日のニュース