「裕次郎寺」トラック500台出動!

[ 2009年6月4日 06:00 ]

つくば市でお披露目された「裕次郎寺」の防水性テストを見守る舘ひろし(左)と徳重聡

 7月5日に営まれる故・石原裕次郎さん(享年52)の二十三回忌法要で国立競技場(東京都新宿区)に建立される「裕次郎寺」が3日、茨城県つくば市の熊谷組技術研究所で報道陣に公開された。裕次郎さんが眠る総持寺(横浜市鶴見区)がモチーフで、搬入・撤収には10トントラック延べ500台が使用されるという。

 5月21日の発表で国民の度肝を抜いた「裕次郎寺」がお披露目された。鉄筋約200トンを使用した5階建てマンションほどの高さ17メートル、幅43メートル、426平方メートル(約128坪)。裕次郎さんの主演映画「黒部の太陽」で知られる黒部ダムの実際の工事にも携わった熊谷組が建築を請け負い、同社の技術研究所で披露された。
 風邪で欠席の石原プロモーション社長の渡哲也(67)に代わって出席した舘ひろし(59)は「1人でも多くの方に安全にお参りしていただきたいという気持ちです」とあいさつ。徳重聡(30)は「寺を造るとは聞いていたが、本当に造ってビックリした」と率直に感想を語った。
 法要イベントの総工費は10数億円とみられており、総持寺・太祖堂を参考に、屋根には約400万円の鬼瓦を15個設けたほか、石原家の家紋「七つ矢車」を彫り込んだ巴瓦を作製。さらに、鉄筋を木に見えるように造った1本約30万円の柱が寺らしい荘厳なたたずまいを醸し出した。
 運搬に際しては約3000のパーツに解体して、10トントラック延べ300台で今月下旬に国立競技場へ搬入。3日間で組み立てるという。“一夜寺”として法要後は解体。撤収時はパーツを手厚い梱包(こんぽう)で守る必要がなくなるため台数を減らすというが、それでも延べ200台になるという。
 裕次郎さんは雨男と呼ばれ、区切りの法要は必ず雨。そこで、この日は4台の重機を使用し、10分間で20トン放水する防水テストも行った。気象庁では滝のような雨を指す1時間に50~80ミリの雨を「非常に激しい雨」としているが、石原プロの小林正彦専務は「1000ミリ以上の雨でも(防水、強度ともに)大丈夫」と太鼓判を押した。

 ≪万全防水テスト≫防水テストは舘、徳重が黄色のヘルメットをかぶって参加。激しい水に打たれながら寺に入り、“雨漏り”がないことを確認。舘は「突撃取材のようなことをすることになりました」とビショ濡れになって照れ笑い。その後、行われた会見にはタオルを羽織って出席した。また、熊谷組技術研究所に“建立”された「裕次郎寺」は敷地外からも見えるため、近所では「裕次郎さんの寺ができた」と噂になり、眺める人が続出した。

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2009年6月4日のニュース