阿久悠さん一周忌にトリビュートCD発売

[ 2008年7月31日 06:00 ]

 昨年8月1日に他界した昭和最大の作詞家、阿久悠さん(享年70)の一周忌法要が30日、静岡県内で営まれた。

 阿久さんがこよなく愛した伊豆の地。好天に恵まれた中、雄子夫人(68)ら親族のほか、ピンク・レディーなどでタッグを組んでヒット曲を量産した作曲家の都倉俊一氏(60)や大ヒット曲「青春時代」を一緒に作った作曲家の森田公一氏(68)ら音楽関係者などが訪れた。
 祭壇のほほ笑む遺影を前に長男の深田太郎氏(43)は「父は暑い夏の日が好きでした。きっと喜んでいることと思います」とあいさつ。「静かで立派な死だった。そして歌だけが残った。それは私たちの誇りであり財産です」と約6000曲に上る作品こそが形見であることを強調した。
 都倉氏は「阿久さんがいなくなってからのこの1年で普段考えもしなかったことをたくさん考え、感じるようになった。きょうはその報告をしました」。森田氏は「いまでも阿久さんはすぐそばにいるよ」とほほ笑み、青空を仰いだ。
 また、阿久さんの名曲を計11組のアーティストがカバーしたアルバム「「歌鬼(Ga―Ki)~阿久悠トリビュート~」がこの日発売され、オリコンデイリーチャートに21位で初登場した。

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2008年7月31日のニュース