メイウェザー　パッキャオとの再戦は否定「自分が全ての決定権を持ってやっていく」

超RIZIN   フロイド・メイウェザーー朝倉未来 （ 2022年9月25日    さいたまスーパーアリーナ ）

仲間たち入場するメイウェザー（C）RIZINFF
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　総合格闘技イベント「超RIZIN」が25日にさいたまスーパーアリーナで開催された。メインイベントでプロボクシング元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー（米国）が朝倉未来（トライフォース赤坂）とボクシングルールに基づいたRIZINスタンディングバウトマッチで対戦。メイウェザーは2回TKO勝利を飾った。

　かつて“伝説の一戦”として対戦したマニー・パッキャオ（フィリピン）が緊急来日してリングサイドでこの試合を生観戦していた。パッキャオとの試合について聞かれると「自分はこの競技から引退した身だ。競技が私を引退させたわけではない。とにかく自分のやりたいこと、自分の要求を全て通すようにこのキャリアをやってきた。そのために大変な思いをして世界のトップレベルで戦ってきた。自分が全てをコントロールする立場にいるんです。なので、エキシビションを通して元世界王者や現役世界王者といったやるつもりはない。自分はこの競技から引退した身であって、これ以上エキシビションで体に余計なダメージを与えるようなリスクは負わない。この先は自分がやりたいことをやって、常にやりたいものを選んで、楽しく世界のみんなにエンターテインメントを届けるというスタンスでやっている」と元世界王者や現役世界王者とエキシビションマッチをやるつもりはないと話した。

　そして「マニー選手はちょっと違って、ボクシングという競技をマニー・パッキャオという選手を引退させたと思う。彼は競技から引退したのではない。なので自分がマニーの立場だったら、当然メイウェザーと再戦したいです。当然やり直したい。ただ、自分はもう年を取っているし、そういうつもりはない」とパッキャオとの再戦を否定した。

　「自分はやりたいことをやって、自分が全ての決定権を持ってやっていく。なぜなら自分はキャリアの若い頃、いろんな犠牲を払って、自分が全ての要求を通せる今の立ち位置にいる。今ここからは自分の思い通りに、自分が選択したものしかやるつもりはない」とつづけた

　さらに「ボクシングは若いヤツがやるものと思っている。自分は一定の年齢になったとき、もう引退しないといけないと確信した時期がある。そして自分はMMA選手や年上の選手、Youtuberとのエキシビションを、誰にも強制して見ろとは言わない。それでも自分はボクシングの中で過去最高に稼いでいる男だし、世界中に幅広いファン層がまだいる。フロイド・メイウェザーが何かをやるのなら、金を払う人がいくらでもいる。それこそ何百万ドル、何千万ドルというオファーをこの状態でもまだ受けている。なのに、なぜ自分がリスクを負ってまで厳しい相手とやらなければいけないのか。もっと楽して金を稼げる選択肢があるのならそっちを選ぶ」に語った。

　次は11月にドバイでのエキシビションマッチが決まっているメイウェザー。「今集中しているのは11月13日にドバイで、凄い人気のあるYoutuberとやる。その後は23年、恐らく日本、ハワイ　サウジアラビア、アフリカ、アブダビ、いろんなところを回ってエキシビションをやりたいと思っている。私のチームには毎日いろんなオファーの電話が鳴りやまない」と来年も世界中でエキシビションマッチを戦うことを明かした。