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天心 RIZINラストマッチでPRIDE感じた!五味と体重13.3キロ差エキシビで真っ向撃ち合い

[ 2021年12月31日 20:56 ]

RIZIN.33 ( 2021年12月31日    さいたまスーパーアリーナ )

<RIZIN33>第13試合 那須川天心・五味隆典 那須川と五味がスタンディングで対戦(撮影・篠原 岳夫)
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 格闘技イベント「RIZIN.33」が31日にさいたまスーパーアリーナで開催された。キックボクシング45戦無敗の那須川天心(23=TARGET/Cygames)がRIZINラストマッチで元PRIDEライト級王者の五味隆典(43=イーストリンカンラスカルジム)とRIZINスペシャルエキシビションマッチで対戦して真っ向勝負を演じた。

 体重13.3キロ差など関係なかった。天心のスピードと切れのあるパンチを交わしながら、五味にも次第に火が付いた。第2ラウンドは“ガチ”の殴り合い。五味の重いジャブに天心の肌が赤く染まる。一発当たれば倒されてしまいそうな思いパンチをかいくぐり、天心もラッシュ。五味のPRIDE魂を全身で感じた、あっという間の“RIZIN卒業式”だった。

 試合後、天心は「体重差ではなく、思いが、いろいろな思いが感じられた楽しい、ちょっと悲しくもある時間でした。ありがとうございました」とあいさつ。五味も「武尊は強えぞ!天心、これからも頑張れよ!」と叫びエールを送った。

 試合の決着はTKO、KOで判定なし。RIZINスタンディングバウトスペシャルルールとして3分2Rのキック無しのボクシングに準じた形の打撃の試合で対戦した。那須川はカード発表会見から「五味さんとだったら最高のRIZINラストマッチができるというかまさかRIZINの舞台でPRIDEを体験できるとは思ってなかった」と自身の興奮を言葉にしていた。エキシビジョンマッチながらも「格闘家の中で大みそかといえば五味さんというイメージもあるでしょうし、戦うにおいてエキシビションということで思いっきりぶつかっていこう」と真っ向勝負を望んでいた。

 大会のオープニングアクトでは那須川の親友でもある東京五輪のスケートボード男子ストリートで金メダルを獲得した堀米雄斗(22=XFLAG)がパフォーマンスした。「まさか雄斗もスケボーで来てくれると思わなかったですし、雄斗はオリンピックも無観客だったじゃないですか。人前でやるのも久々だと思うので一緒に盛り上げられて感謝の気持ちが大きいですね」と大会前には親友への感謝を口にしていた。

 残される那須川のキックボクシングの試合は残り2試合。来年4月2日に開催されるRISE代々木大会がRISEでのキックボクシングラストマッチとなる。本来は4月の試合でキックボクシングを卒業する予定だったが、キックボクシングへの「ケジメ」として来年6月にファン待望のドリームカードであるKー1史上初の3階級王者で現スーパー・フェザー級王者武尊(30=SAGAMI―ONO KREST)との一戦がキックボクシングラストマッチとなる。

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