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V4井岡 次の目標は統一戦も…実現向けへ多くの“障害”残すスーパーフライ級世界戦線

[ 2021年12月31日 20:30 ]

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ   王者・井岡一翔 判定3―0 同級6位・福永亮次 ( 2021年12月31日    大田区総合体育館 )

<WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ>判定で勝利しベルトを手に笑顔を見せる井岡(撮影・会津 智海)
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 プロボクシングのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦は31日、東京・大田区総合体育館で行われ、王者・井岡一翔(32=志成)が挑戦者で同級6位の福永亮次(35=角海老宝石)を判定で下し、4度目の防衛に成功した。

 井岡が次に目指すのは、他団体王者との統一戦だが、スーパーフライ級の世界戦線は混とんとしている。中心は、WBAスーパー&WBCフランチャイズ王者フアンフランシスコ・エストラーダ(メキシコ)で、10月に元WBAスーパー王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との第3戦が予定されていたが、ゴンサレスがコロナに感染し、来年3月に延期。1階級1王者の方針を打ち出しているWBAは正規王者ジョシュア・フランコ(米国)にエストラーダとゴンサレスの勝者と対戦指令を出した。

 WBCはエストラーダをフランチャイズ王座に格上げし、空位となった正規王座を同級1位シーサケットと同級3位クアドラスで争う。勝者がエストラーダとゴンサレスの勝者と対戦する構想もあり、さらにWBC世界バンタム級王者ノニト・ドネア(フィリピン)が、エストラーダとゴンサレスの勝者との対戦にも意欲を示している。

 井岡との統一戦に合意している、当初予定されていたIBF王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)は来年2月に米ラスベガスで同級13位マルティネスとの対戦を計画。また、IBFは1月14日にメキシコのモンテレーで行われる同級4位モハメド・オバーディ(モロッコ)とジェイド・ボルネア(フィリピン)の一戦を次期挑戦者決定戦として承認。井岡にとっては、アンカハス戦を再設定するのが最も現実的だが、統一戦実現には、まだ多くのハードルが残されている。

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2021年12月31日のニュース