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井岡一翔、福永は「打たれ強いなと」 終盤で“引いた”理由「リスクを背負いすぎたくなかった」

[ 2021年12月31日 22:14 ]

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ   王者・井岡一翔 判定3―0 同級6位・福永亮次 ( 2021年12月31日    大田区総合体育館 )

<WBO世界スーパーフライ級井岡一翔VS福永亮次>  終了のゴングと同時に、福永亮次(左)と健闘をたたえ合う井岡一翔(撮影・島崎忠彦)
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 プロボクシングのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦は31日、東京・大田区総合体育館で行われ、王者・井岡一翔(32=志成)が挑戦者で同級6位の福永亮次(35=角海老宝石)を判定3―0で下し、4度目の防衛に成功した。プロ30戦目、大みそかの試合が10戦目という節目を白星で飾り、自身の持つ世界戦最多勝利数の日本記録を19に伸ばした。

 井岡との一問一答は以下の通り。

 ――終盤、9回から引いたのは相手がタフだったから?あえて誘ってカウンターを?
 「それもありますね。結構疲れてると思ったので、前に前に打たせた方がもっと疲れるかなと思って、逆にそこも狙ったんですけど、福永選手も初挑戦だったり、気持ちが途切れることなく最後まで攻めてきたので、最後の3ラウンドぐらいで展開を変えてもうちょっといいパンチを当ててまとめようと思ったんですけど、なかなかそうもさせてくれなかった。あと、僕もリスクを背負いすぎて行きたくもなかったので」

 ――このままポイント勝負になってもそこは納得?
 「問題ないなと思ってました」

 ――最初のうちちょっと距離を詰めて、いつもより距離が近くて、非常に省エネというか、無駄な動きが一切ないボクシングを貫いていた。狙いは。
 「そこから組み立てをつないでいきたかったので。相手の動きによっては僕も動かしていかないといけないし、まずは最初、自分をしっかり土台をつくって。向こうも初挑戦だから何をしてくるか分からないし、どしっと構えてしっかりガードを固めて、そこから組み立てていこうと思ったので」

 ――ショートに対してショートパンチは意識的に?
 「長い距離でやっても僕にとって何のメリットもないというか、動いてやるよりもあそこのポジション、お互いが当たる距離で僕だけ当てて、向こうのパンチを外す野が理想的なんで。そこを狙いながらやってたんですけど、なかなか向こうもタフで崩れてくれなかったんで。ボディーもかなり警戒していたし」

 ――パンチ力はあった?
 「正直、世界と戦ってる僕からすると普通です。驚くほどのパンチ力は…」

 ――結構まとめたラウンドもあった。手応えあるパンチは?
 「ありましたね。打たれ強いなと思いましたね。もう少し腹を聞かせたらよかったけど、かなりボディーを警戒していたので。そこを崩せたら、もうちょっと上も当たってまとめられたと思うんですけど。下をブロックしていたので。そこを突破口、KOというところまでは持っていけなかったですね」

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