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天心「僕が物語終わらせる」武尊「格闘技界最高の試合を」リング上で“世紀の6月決戦”誓い合い

[ 2021年12月31日 21:21 ]

RIZIN.33 ( 2021年12月31日    さいたまスーパーアリーナ )

<RIZIN33>武尊(左)と那須川がこぶしを合わせる(撮影・篠原岳夫)
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 格闘技イベント「RIZIN.33」が31日にさいたまスーパーアリーナで開催された。キックボクシング45戦無敗の那須川天心(23=TARGET/Cygames)がRIZINラストマッチで元PRIDEライト級王者の五味隆典(43=イーストリンカンラスカルジム)とRIZINスペシャルエキシビションマッチで対戦して真っ向勝負を演じた。

 体重13.3キロ差など関係なかった。天心のスピードと切れのあるパンチを交わしながら、五味にも次第に火が付いた。第2ラウンドは“ガチ”の殴り合い。五味の重いジャブに天心の肌が赤く染まる。一発当たれば倒されてしまいそうな思いパンチをかいくぐり、天心もラッシュ。五味のPRIDE魂を全身で感じた、あっという間の“RIZIN卒業式”だった。

 試合後、天心は「体重差ではなく、思いが、いろいろな思いが感じられた楽しい、ちょっと悲しくもある時間でした。ありがとうございました」とあいさつ。五味も「武尊は強えぞ!天心、これからも頑張れよ!」と叫びエールを送った。

 その後にサプライズも待っていた。リング上に何と武尊(30=SAGAMI―ONO KREST)が登場。そして「日本格闘技界最高の試合にして、必ず勝ちます。那須川選手、最高の果し合いをしましょう」と大観衆の前で決意表明を述べると、天心も「僕も非常にワクワクしていますし、これやらなきゃ終われないよね!皆さんもそう思いますよね」と大観衆に問いかけた。大きな拍手の中、「僕から始めた物語なんで、僕がしっかり終わらせてやろうと思います。ありがとうございました」と6月の“ザ・マッチ”へはやる気持ちを抑えていた。

 残される那須川のキックボクシングの試合は残り2試合。来年4月2日に開催されるRISE代々木大会がRISEでのキックボクシングラストマッチとなる。本来は4月の試合でキックボクシングを卒業する予定だったが、キックボクシングへの「ケジメ」として来年6月にファン待望のドリームカードであるKー1史上初の3階級王者で現スーパー・フェザー級王者・武尊との一戦がキックボクシングラストマッチとなる。

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