【WBC】骨折を押して決勝生還 台湾・陳傑憲が語った韓国戦勝利の意味「私たちはもう怖がらない」

[ 2026年3月8日 16:24 ]

第6回WBC1次ラウンドC組   台湾5―4韓国 ( 2026年3月8日    東京D )

<台湾・韓国>気迫のヘッドスライディングを見せ雄叫びを上げる台湾の陳傑憲(AP)
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 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドC組は8日、韓国―台湾が行われ、台湾は延長10回タイブレークの末、5―4で勝利。台湾は通算2勝2敗とし、準々決勝進出へ可能性を残した。

 3度のリードを追いつかれ、タイブレークにもつれ込んだ10回だった。無死二塁から始まる場面で、二塁走者ギリギラウの代走・陳傑憲(チン・ケツケン)が送られた。主将を務める陳傑憲はWBC開幕戦となった5日のオーストラリア戦で左手人差し指に死球を受けて骨折。左手は厚い手袋をして二塁走者に立つと、4万584人観衆の多くを占めた台湾ファンから大きな声援を受ける。

 続く打者の一塁側の犠打で、陳傑憲は三塁へヘッドスライディング。負傷した左手で三塁ベースをタッチする気迫でセーフをもぎとり、1死三塁からセーフティースクイズで決勝の生還を果たした。

 その裏の韓国の反撃を無失点でしのぐと、球場を埋め尽くした台湾ファンとお祭り騒ぎ。マウンド付近にナインが飛び出し、陳傑憲は涙を流した。

 「小さな頃からWBCの試合を見ていた。台湾は韓国には、いつも苦労しているところを見てきました。韓国に勝てたということは、私たち若い世代には自信になった。韓国チームは実力があるチームだということはわかっていますけれども、次にまた国際の舞台で会った時に、私たちはもう怖がらない、私たちは自信を持って、そして彼らに勝てると思っています。これほど素晴らしい相手と、素晴らしい試合を戦えたことを誇りに思います。韓国チームに感謝しています」と勝利の意味について語った。

 「ナショナルチームに入ったのが2023年のWBCでした。監督、コーチ陣と共に国際試合で戦ってまいりました。そして非常に良いチームになってきたと思います、一人一人が台湾の野球のために、一生懸命、今回力を尽くしてくれたと思います。この数年間の経験を経て、私たちは未来、国際試合の舞台において、より成長して、そして力を発揮できる。小さな台湾であっても実力があるということを示していきたいと思います」と力強く語った。

 台湾はオーストラリア、日本に連敗。7日のチェコ戦で今大会初勝利をマークしていた。4連戦という過酷な日程を2勝2敗で終えた。準々決勝進出には、現在2勝0敗のオーストラリアが残りの日本、韓国の両国に連敗することが最低条件となるが、24年のプレミア12で優勝した台湾が1次ラウンド最終戦で意地をみせた。

 陳傑憲は「私たちは長い間ずっと休んでいませんでした。少しリラックスをして、家族と一緒に過ごしたいと思います。試合に関しては私たちがコントロールできるところは少ない。運命に委ねられているので私たちは待つだけ。神様が良いチャンスをくれると信じている。私たちはリラックスして待ちたい」と締めくくった。

 ▽1次ラウンドの順位決定方法
 順位は勝率で決定。並んだ場合は当該チームとの対戦成績。3チームが並んだケースは当該チーム間の(1)失点率(2)防御率(3)打率(4)抽選の順で決める。

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