28年ロス五輪の主役は大谷!「野球」2大会ぶり復帰 初の金メダルへ「出たい気持ちはもちろんある」

[ 2024年8月13日 04:30 ]

<ドジャース・パイレーツ>6回、三塁打を放つ大谷(撮影・西尾 大助)
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 パリ五輪は11日夜(日本時間12日未明)、日本選手団が20個の金メダルを獲得する活躍を見せ、17日間の祭典に幕を下ろした。4年後、2028年の舞台となるロサンゼルス大会では野球が2大会ぶりの復帰を果たす。主役となるのはロサンゼルスを本拠とするドジャースの大谷翔平投手(30)。MLBのトップ選手派遣は未定ながら、出場に意欲を示す。23年に世界一に輝いたWBCの熱狂と感動が今度はロサンゼルスにやってくる。

 大谷はオールスター戦前日恒例の7月15日の記者会見で、ロス五輪への思いを包み隠さず話した。「出たい気持ちはもちろんある。五輪は特別」と出場意思を明確に示した。

 野球人口減少や人気低迷への危惧や、国際化へも意義を感じており「特に五輪は普段、野球を見ない人たちも見る機会が増える。野球界にとって大事なこと。個人的にも出てみたい」と続けた。

 最大の焦点は史上初めてトップメジャーリーガーが五輪に派遣されるか、否か。メジャーのベンチ入り26人枠の選手の五輪出場が認められたことはなく、実現にはシーズンの中断が不可欠。そのためには26年オフの労使交渉で協定の変更も必要となる。ただ大谷の会見翌日、これまで選手派遣に懐疑的な見方を示していた大リーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッド・コミッショナーは「話し合う準備はある。オープンな姿勢だ」と態度を軟化させた。

 パリ五輪が幕を閉じ、野球米国代表の公式SNSは「次は俺たちの番だ」と投稿した。ヤンキース・ジャッジ、フィリーズ・ハーパーらも出場を熱望し、「ドリームチーム」結成に意欲を示す。スポーツ専門局ESPNのジェフ・パッサン記者は前日に「MLBは28年ロス五輪で大リーガーの参加を認めるため全力を尽くすべきだ。NBAが示した道に続かなければ」とSNSで訴えた。大谷の発言を発端に、機運は高まり始めている。

 4年後の大谷は脂が乗り切った34歳。ド軍とは今季から10年契約を結び、本拠地での地元開催となれば投打二刀流でフル回転が期待される。21年東京に続く2大会連続金メダルへの戦いは、大谷を軸に回り始めている。(柳原 直之)

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