ロッテ・岡ヒロミサンセット弾 代名詞「ヒロミナイト」劇勝呼ぶ男がデーゲームでも本領

[ 2024年5月20日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ4-3日本ハム ( 2024年5月19日    ZOZOマリン )

<ロ・日>9回、左越えにサヨナラ弾を放った岡はナインの祝福に笑顔(撮影・長久保 豊)
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 パ・リーグは19日、全3試合がサヨナラで決まった。ロッテは3―3の9回1死、岡大海外野手(32)が左越え5号ソロ。通算5度目の劇打で、サヨナラ本塁打は21年以来3年ぶり3本目だった。2分けを挟んで3連勝を飾り、9日以来の貯金1。ソフトバンク、オリックスとともに、14年9月20日以来10年ぶり史上3度目のパ・リーグ全3試合サヨナラ決着の劇的な一日を締めた。

 薄暮の空に高々と打球が舞い上がった。同点の9回1死。岡が日本ハム・河野の初球、147キロ直球を左翼席へ。サヨナラの5号ソロ。本塁ではチームメートから、ウオーターシャワーの祝福を受け笑顔がはじけた。

 「何とか決めたいという気持ちはあった。まさかホームランになるとは。風もあったので心配しながら走りました。(ウオーターシャワーは)何回やっても最高です」

 2回までに3―0も、8回に追いつかれる苦しい展開。9回に対戦した河野は、試合前まで15試合無失点を続けていた。岡も今季2打数無安打。だが「連打は難しいので長打を意識して打席に入った」と直球に狙いを絞り一振りで仕留めた。

 チームのサヨナラ勝利は4月16日の西武戦以来今季2度目で、その試合も岡が決めた。自身通算5度目の劇打で、サヨナラ弾は21年10月15日のソフトバンク戦以来3年ぶり3本目。2本がその21年で、ファンの間に「ヒロミナイト」という言葉を定着させた。この日はデーゲーム。お立ち台ではインタビュアーが「ヒロミサンセット」の新バージョンを提案し、ファンの後押しもあり、自身も“公認”した。

 福岡ではソフトバンクが午後4時37分、大阪ではオリックスが同4時38分にサヨナラ勝利。40分後の午後5時18分に千葉での劇的勝利で続き、10年ぶり史上3度目のパ・リーグ3試合サヨナラ決着の“珍事”を完結させた。吉井監督は「思い切りのいい打者で、すっとこどっこいな空振りもしますけど、勝負どころで決めてくれる。いい選手です」とヒーローを称えた。

 今季、日本ハムには敵地で6戦全敗など苦戦も、4カード目で2勝1分けと初めてカード勝ち越しを決め貯金1。「ホームに帰ってまで、やられるわけにはいかない気持ちはあった」。5月のみで5本塁打の岡が、チームに勢いをもたらしている。(大内 辰祐)

 ≪パ全3戦10年ぶりサヨナラ≫19日はパ3試合がいずれもサヨナラ試合。1日3試合のサヨナラ決着は昨年8月4日(セ1試合、パ2試合)以来だが、同一リーグ全3試合サヨナラ試合は14年9月20日のパ・リーグ以来10年ぶり6度目(セ3度、パ3度)となった。なお、パでは61年4月30日にも3カードサヨナラ試合があるが、いずれもダブルヘッダー2試合目で1日6試合開催だった。

 ≪ピンクリボン募金活動、試合前に選手呼びかけ≫ロッテは、今回の3連戦では社会貢献活動プロジェクト「MARINES LINKS」の活動の一環でピンクリボン募金活動が実施され、試合前に選手会長の中村奨や佐々木らが寄付を呼びかけた。公益財団法人日本対がん協会「ほほえみ募金」に全額寄付され、乳がん早期発見のための検診の推進など普及啓発活動に役立てられる。

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