「今の日本人の体の構造では160キロは無理」 ダルビッシュが日本球界にもたらした影響とは

[ 2024年5月20日 12:10 ]

ダルビッシュ 日米通算200勝達成

ブレーブス戦に先発したパドレス・ダルビッシュ(AP)
Photo By AP

 今の日本球界はダルビッシュの影響がもの凄く大きい。10年オフには「今の日本人の体の構造では160キロは無理」と断言。同年にヤクルト・由規が161キロを計測しており、一部ファンから「その発言はおかしい」と突っ込まれていた。

 それでも、球速が出やすいとささやかれていた神宮での記録と主張し、自らは肉体改造に取り組んだ。女性誌でも披露したモデル体形は、プロレスラーのような巨漢となり、メジャーでも一流と認められた。ここからだ。大谷、佐々木ら160キロをゆうに超える投手が出現し、今ではアマチュアでも150キロは珍しくない。

 何を言われても迎合しない頑固さ。一方で、固定観念に縛られない柔軟さ。これこそがダルビッシュだ。

 あの頃はメディアやファンを近づけないオーラを漂わせたが、後輩たちの面倒見のよさは抜群だった。海を渡ってから13年も経過した。記者も昨春から久々に北海道勤務となった。もう一度、北海道でダルを取材したい…、なんて思ったりもする。(08~11年日本ハム担当・横市 勇)

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

野球の2024年5月20日のニュース