帝京 飛ばないバット関係ない!8戦連続13発 9番・安部がフルスイング2発

[ 2024年5月20日 05:00 ]

第76回春季高校野球関東大会2回戦   帝京9-2鹿島学園 ( 2024年5月19日    高崎城南 )

<帝京・鹿島学園>5回、同点の左越えソロを放ち雄たけびを上げる帝京・安部(撮影・村井 樹)
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 第76回春季高校野球関東大会は19日、群馬県の高崎城南などで2回戦4試合を行いベスト8が出そろった。帝京(東京)は鹿島学園(茨城)に9―2で7回コールド勝ち。「9番・左翼」で出場した安部育規(いくみ)外野手(3年)が2打席連続本塁打を放つなど打線が4本塁打を含む12安打で9点を奪った。20日は準々決勝2試合が行われる。

 “帝京魂”が込められた白球が、4度も両翼95メートルの球場の左翼フェンスを軽々と越え、後方に設置されたネットに突き刺さった。5回に同点ソロ、6回は2打席連発の2ランを運び、高校通算14本塁打とした9番・安部は「チームとして合わせにいくスイングは厳禁。来た球を思い切り打つことだけをモットーにしています」と大きく胸を張った。

 今春の選抜から低反発の金属バットを導入。選抜では計3本塁打(柵越え2本)と苦しむチームが多発したが、チームには関係ない。この日3安打4打点と打ちまくった安部の言葉にもあるように各打者がフルスイングし、本塁打は全て右打者が左翼に豪快に引っ張ったものだ。7回にはプロ注目の2番・西崎桔平(3年)、3番・奈良飛雄馬(3年)が2者連続アーチを放って今季公式戦最多の4本塁打。金田優哉監督も「しっかり力が伝わるポイントで打てている結果」とうなずく。

 厳しい冬、一振り一振りに魂を込めてきた成果だ。昨秋はまさかの都大会出場を逃し、金田監督は「オフは量より質をテーマに今までの考えを一掃した」と言う。低反発バットに早く慣れるため、チーム内ではティー打撃で通常の横からのトスを廃止。各自が実戦をイメージしながら力を伝えられるポイントを見つけるため、正面からのトスに変えた。努力は結果として表れ、都大会1回戦から公式戦全8試合(13本)で一発を記録している。

 目標は11年夏以来の甲子園出場、そして全国制覇。安部も「このチームはどこからでもホームランが出る強みがある」と言葉に力を込める。名門復活へ、日を追うごとに打線の破壊力が増している。(村井 樹)

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