ダルのスマホには膨大な写真「何が違うのかと」 この姿勢が37歳でも衰え感じさせない今につながる

[ 2024年5月20日 12:00 ]

ダルビッシュ 日米通算200勝達成

ブレーブス戦に先発したパドレス・ダルビッシュ(AP)
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 ダルビッシュの日米通算150勝目は18年、その年唯一の勝ち星だった。15年の右肘じん帯再建術後、16年は7勝、17年は10勝、過去の圧倒的なピッチングからすると、周囲は物足りなさを感じた。

 だがダルビッシュは周囲に惑わされることはなかった。「他人の評価は仕方がない。そういう仕事なので。でもやっているのは僕。手を抜いての結果なら自分に怒るけど、100%でいっての悪い結果なら仕方がない」

 当時彼のiPhoneには投球フォームの写真が膨大に入っていた。動画をスクリーンショットして、以前のフォームと比較していた。「ここ数年スライダーが良くないと言われていて、曲げようとして身体の使い方も変わった。何が違うのかとずっと思っていた」。

 MLBでバイオメカニクスが今ほど進んでいなかったころで、思えば手間のかかる作業をやっていた。だがこの姿勢が、最新のテクノロジーを駆使し、37歳でも全く衰えを感じさせない、今につながっているのだと思う。(12~20年大リーグ担当・奥田 秀樹)

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