日本ハムの開幕投手・大海は上沢魂継承!頼れるお兄ちゃんから渡米前にエール「次は自分が」

[ 2024年2月9日 06:00 ]

ブルペンで投げ込む日本ハム・伊藤(撮影・高橋 茂夫)
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 開幕投手に指名されている日本ハム・伊藤大海投手(26)が沖縄・名護キャンプ第2クール最終日の8日、2度目のブルペン入りして23球を投げた。9日の休養日を挟んで、10日もブルペン入りして出力を上げる予定。シーズン中の登板に備えた調整と同じスケジュールをこなすことで、より実戦に近づけた形で開幕へ向けて状態を上げていく。

 このキャンプ2度目のブルペンで投じたのは23球。この時期にしては少なめかもしれない。それでも伊藤は開幕マウンドへ確かな歩みを進めていた。

 「20球程度でしたけど、あさって(10日)しっかり球数を放れるように、調整というかシーズン中と同じような形で入りました」

 シーズン中の登板日に向けた調整スケジュールを想定。あす10日のブルペンを公式戦の登板とすれば、この日のブルペンは登板前々日の調整に当たる。それを踏まえての23球で、きょう9日の休養日もシーズンを想定すると登板前日となるため「休みっきりにはならないように、ちょっと(体を)動かして、いい形で休み明けのブルペン(想定は登板)に入りたい」と言った。

 伊藤にとって、キャンプは体づくりやフォーム固めなどにとどまらない。シーズンでの登板を見据えたスケジュールでブルペンに入り、やるべき課題もこなしていく。この日は途中から、2日の初ブルペンから使用しているステップ矯正用のミニハードルを外して投球。「クイックをやった。やってなかったので」と説明した。

 練習前には、渡米を直前に控えた昨年までのエース・上沢からエールを送られた。「野球以外でも凄く頼りにしていた。お兄ちゃん的な存在」という前エースの魂を引き継ぐ伊藤は「1年目からいろんなことを教えていただいた。次は自分がそういうことを下の子たちに浸透させ、それに近い投手を目指してやりたい」と力を込めた。

 開幕へ向けた万全準備。それは新エースの自覚の表れだった。(秋村 誠人)

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