Honda熊本の30歳・石井元が有終の美のB9　キャリアハイでの引退に「みんなに支えられた」

＜2023年度社会人野球表彰＞表彰を受け、記念撮影するHonda熊本・石井（撮影・木村　揚輔）
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　2023年度社会人野球表彰（主催・日本野球連盟、共催・スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社、協賛・シチズン時計）の社会人野球表彰式が12日、都内で行われた。都市対抗野球で橋戸賞（MVP）を獲得したトヨタ自動車の右腕・嘉陽宗一郎投手（28）らが受賞した。

　今季限りで引退したHonda熊本・石井が二塁手でベストナインを獲得し、有終の美を飾った。履正社（大阪）、東京六大学野球リーグの明大でプレーし、30歳を迎えたベテラン。集大成となった11月の日本選手権では21打数7安打で準優勝に貢献。初のベストナインに「正直、獲れると思っていなかったので、めちゃくちゃうれしいです。今年の初めくらいに（引退）を決めて、それもあって頑張ったこともあったんですけど、やっぱりチームで勝って、みんなに支えられて獲れた賞だと思います」と感謝した。

　キャリアハイの成績を残せるほどプレーヤーとしては心身ともに充実している。それでも今後は社業に専念する。「これからも社会人野球に携わっていきたいので、社員の目線から社会人野球を客観的に見てみたいと思った」と引退には明確な理由があった。将来的に指導者でチームに復帰することを目指し「これからも僕らしく明るく元気にやっていきたい」と意気込みを語った。