楽天の10年ドラ1位・塩見が引退会見「パパ、もう限界だよ」ケガに泣いた左腕が13年間の現役にピリオド

[ 2023年12月12日 12:09 ]

楽天・塩見(左)の引退会見に福山スコアラーがサプライズ登場
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 楽天の塩見貴洋投手(35)が12日、楽天モバイルパークで引退会見を開いた。八戸大から10年ドラフト1位で入団。通算46勝を挙げたサウスポーは13年間のプロ生活に別れを告げ、今後は球団が運営する「イーグルス・アカデミー」のコーチとしてセカンドキャリアをスタートさせる。

 涙はなかった。会見の冒頭で自らの口で現役引退を表明すると「スッキリしています。やりきったという気持ち。こんな僕を13年間も応援していただいて、ありがとうございました」と笑顔で感謝を口にした。

 プロ1年目から9勝を挙げ、未来のエース左腕として大きな期待が高まった。ただ、その後は相次ぐケガに泣かされた。肩、肘、腰―。21年から3年契約を結んだが、この間の1軍登板はわずか2試合。9月21日の西武戦(4回4失点)が今季唯一の1軍登板で、これが現役最後のマウンドとなった。通算成績は150試合登板で46勝57敗、防御率3・80だった。

 「プロ初先発初勝利は良い思い出。やっとスタートできたという気持ちだった。1年目に活躍できたけど、その後は人よりもケガをした。いろんな箇所を痛めたけど本当に良い経験をした」

 10月11日に球団から戦力外を通告された直後は現役続行を希望していた。トライアウトは受けなかったが、他球団からオファーが届かず諦めがついた。子供からは「もうちょっとやってよ」と言われたそうだが「パパ、もう限界だよ」と伝えたという。

 会見には同学年で昨季限りで現役を引退した福山博之スコアラー(34)がサプライズで登場した。花束を渡されると、2人ともこの日一番の笑顔になった。来年からはアカデミーコーチとして子供たちに野球の楽しさを伝えていく。「まずは野球を楽しい思ってもらいたい。言葉にして教えるのは本当に難しい。また一から野球を勉強したい」。いずれはプロの指導者になるという目標もある。いつも笑顔で誰からも愛されたサウスポーは、“第二の人生”で自身の経験を次世代に還元していく。

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