ソフトバンク・甲斐野「オスナから9回を奪えたらカッコいい」 MVP投球術で守護神奪う

[ 2023年12月12日 06:00 ]

色紙に「笑」と記したソフトバンク・甲斐野(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクの甲斐野央投手(27)が11日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、400万円アップの年俸4000万円(金額は推定)でサインした。来季の目標に50試合登板を掲げ、東洋大の後輩でセ・リーグMVPに輝いた阪神・村上頌樹投手(25)から吸収した投球術を生かすと話した。ロベルト・オスナ投手(28)から守護神の座を奪う意気込みだ。

 先輩のプライドをかなぐり捨てた。甲斐野は今オフに大阪で行われたテレビ番組の収録で東洋大の2年後輩にあたる阪神・村上を質問攻めした。「ピッチングのことを教えてもらいました。プライドもなく、いろいろ教えてもらいました」と有意義だった時間を振り返った。

 村上には大学時代にフォークを伝授し、プロでの実績もリードしていたが、今季は立場が逆転した。村上は22試合に登板して10勝6敗、防御率1・75で最優秀防御率のタイトルに輝き、セ・リーグ最優秀選手と新人王を同時受賞。10日に契約更改した後輩は6000万円増の6700万円でサインし、年俸面もひっくり返された。

 そんなMVP右腕から学んだのは巧みな投球術。「もう手の届かないところに行ったな…」と今季の活躍を称賛し、「ピンチでの配球面とか、カウント別の意識とか、細かいところもいろいろ聞いた」と収穫たっぷりの様子だった。

 甲斐野は今季46試合に登板し、3勝1敗2セーブ8ホールド、防御率2・53の成績を残した。400万円アップの年俸4000万円と4年ぶりの昇給を勝ち取ったが、改善の余地はまだある。村上と比べて明らかなのは得点圏に走者を背負った場面での投球。甲斐野が被打率・333(30打数10安打)だったのに対し、村上は同・209(67打数14安打)だった。村上から吸収した投球術でピンチでもうひと踏ん張りできれば、成績はさらに良くなるはずだ。

 来季の目標としては50試合以上の登板を掲げた。今季チームでクリアしたのは津森(56試合)、松本裕(53試合)の2投手で、甲斐野が達成すればルーキーイヤーの19年に65試合に登板して以来となる。さらには打倒・オスナまで宣言。「オスナから9回を奪えたらカッコいい。脅かせる存在になりたい」と声高らかに誓った。

 来季はプロ6年目を迎える。馬力は誰しも認める右腕は「もっと技術を上げて信頼を勝ち取らないといけない」と引き締まった表情で話した。剛球に“MVP投球術”を加えて飛躍を狙う。 (森 寛一)

 《来季は「笑」う》12日に毎年恒例の「今年の漢字」が発表されるのにちなみ、甲斐野は色紙に「笑」と“来季の漢字”を記した。過去には試合終盤の大事な場面で打たれ、降板後にベンチで涙することもあったが、来季は涙とサヨナラ!。「笑って優勝したい」と力強く筆を走らせていた。

続きを表示

「ソフトバンク」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2023年12月12日のニュース