オフならではの選手のリラックスした表情 経験を重ねて成長するのはゴルフも同じ

[ 2023年11月30日 08:00 ]

<日本ハム選手会納会ゴルフ>1番、ティーショット放つ万波(撮影・高橋 茂夫)
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 意外な一面を見た。日本ハムの選手会納会のゴルフコンペが27日に行われた。普段のエスコンフィールド北海道や他球場での取材と違い、選手たちはリラックスした雰囲気で、会場には終始和やかな空気が流れていた。

 日本ハムは全体的に若手が主体で、ゴルフ経験が少ない選手が多かった。当日は快晴に恵まれ、育成の柿木は「天気が良くて気持ちいいです」と笑顔。しかし、途中までのスコアを聞くと「スコアは全然、気持ちよくないです」と弁当を頬張りながら笑った。

 一方、初のベストナインを獲得した万波はどうか。年1回ほどしかゴルフはしないそうだが、あるホールでのドライバーでのティーショットを見守ると、「うわぁー!やっちゃったー!」と見事な?ミスショットを披露。飛距離はわずか約10ヤードといういわゆる「チョロ」だ。テレビカメラもその姿を映しており、万波の「ここ、カットできないですか?」の一言でその場は大きな笑いに包まれた。

 選手会納会初参加となった22年ドラフト2位の金村も人生初ラウンドに臨み、グロス141でフィニッシュ。前日に練習場で打ち込んできたというが「意外にきれいに打てた時もあったんで、結構楽しかったです」。ただ、制球力が武器の右腕は「コントロールはピッチングのほうが全然簡単です…」と苦笑い。まさに、ルーキーらしい姿を見せてくれた。

 コロナ禍の真っ只中だった20年からプロ野球取材を始めた記者にとって、初めての納会ゴルフ取材。グラウンドでは決して見られない姿が多くあった。こんな「素」の一面を目にすることが、いかに貴重であるかを改めて感じた一日だった。総じて、ゴルフ経験の少ない選手が多かったが、本業の野球と並行して彼らのゴルフの成長過程も見守っていきたい。(記者コラム・田中 健人)

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