阪神・岡田監督が期待 「アレンパ」へ打撃主要3部門でタイトル獲れ!「もっともっと上を狙える」

[ 2023年11月30日 05:15 ]

祝賀会で鏡開きする阪神・岡田監督(前列右端)ら(撮影・須田 麻祐子)
Photo By スポニチ

 阪神は29日、「2023 阪神タイガース 日本一・リーグ優勝祝賀会」を大阪市内のホテルで行い、政財界を中心に招待された約500人が出席した。岡田彰布監督(66)は、圧倒的な勢いでセ界を制した今季レギュラーシーズンを「個人の成績は大したことない」と一刀両断。個々が今季以上の成績を残すことを心がけ、タイトルホルダーを増やすことが優勝を指す「アレ」と「連覇」を掛け合わせた「アレンパ」への近道と説いた。

 名前を呼ばれた選手が、次々とレッドカーペットの上を歩いた。大阪市内のホテルの大宴会場を借り切った華やかな演出は、優勝チームだから味わえるものだ。岡田監督は大トリで登場した。政財界を中心に各界から参加した約500人の前で約6分間のスピーチ。時に笑いを起こしながら、来季の期待分を盛り込んだ。

 「数字的には、もっともっと上、ホームラン、打点、そういう個人のタイトルを狙える。まだまだ、そこにはいっていないので」

 鏡開き、六甲おろしの大合唱などが組み込まれた約2時間の宴を終え、「足が棒やわ」と苦笑いしながら報道陣の前に姿を見せた。そして、あいさつでの「もっと上の数字を狙える」発言について問われると、最終的に2位広島に11・5ゲーム差をつけた今季のチームをぶった切った。

 「数字は大したことないで。はっきり言うて。こんな数字でもあんなに点が入るんやもん」

 打撃タイトルは、近本が盗塁王、中野が最多安打を獲得したとはいえ、首位打者、本塁打王、打点王の主要3部門はいなかった。近本、中野、大山、佐藤輝、木浪のいずれも30歳を迎えていない今のメンバーを考えると、各選手がキャリアハイを迎えるのは来季以降とみている。今年はまだ序章というわけだ。

 「これから2、3年が一番いいときちゃうか。だから、そういう意味では首位打者を狙える選手もおるし、ホームラン王を獲れる選手もおるし、そういう意味ではいろんなタイプがおるわけやから、可能性がある選手はこれからじゃないか」

 個人タイトルだけでなく、ベストナインに選ばれるような選手が増えることが「アレンパ」への近道になる。

 「昨日(28日のNPB AWARDS)を見てみ?最下位チームは(ベストナインも)1人ずつやんか。岡林と万波な。選手の数字が低かったら、本当は勝てないということや。タイトルを獲ることでチームも勝つということやから」

 指揮官のお眼鏡にかなう数字を選手が残せていなくても、18年ぶりリーグ制覇と38年ぶり日本一を成し遂げた。このチームはきっと、まだまだ強くなる。(倉世古 洋平)

 ≪輝も指揮官の言葉に決意新た≫岡田監督の言葉に佐藤輝が決意を新たにした。優勝祝賀会の壇上で、指揮官が「(キャリアが)4年、5年と若い選手が多いんですけど、まだキャリアハイの数字を残した選手もいない。個人のタイトルを狙えるところにはいっていない」との言葉に呼応。今季チームトップの24本塁打、92打点を記録した大砲は「もちろん(タイトルは)狙いたいなと。優勝するためには必要と思っています」と言葉に力を込めた。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年11月30日のニュース