西武・山川　引退思いとどまらせた恩師の一言「辞めるなら来年、ホームラン王を獲ってから」

フェニックス・リーグ   西武3―1オリックス （ 2023年10月15日    南郷 ）

富士大・青木久典監督（左）に誕生日ケーキを食べさせてもらう大学時代の山川
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　西武の山川は5日の謝罪会見で頭に「引退」がよぎったと明かした。世間からの厳しい声。3軍練習に参加していた5カ月間は「もう、今までの野球生活に戻ることは厳しいかもしれない」と不安と戦った。そんな時に富士大時代の恩師・青木久典監督に進退について相談。「辞めるなら来年、ホームラン王を獲ってから辞めなさい」の一言が心に刺さった。

　大学時代は青木監督が専任打撃投手で、毎日約500球を投げてくれた。練習後は、監督の家で食事をしながら反省会の日々。入学時には「今まで見てきた部員でお前が一番凄い。俺の目が間違いでないことをプロで証明してくれ」と言われ、約束を果たした。「青木監督の言葉があったから踏みとどまれた。成長させてくれた人なので」。厳しい意見を正面から受け止め、戻ってきた。（西武担当・福井　亮太）