西武・山川 204日ぶりどすこい!フェニックスLで出直し弾 FA語らず「試合を頑張ることが最優先」

[ 2023年10月16日 05:30 ]

フェニックス・リーグ   西武3―1オリックス ( 2023年10月15日    南郷 )

<フェニックス・リーグ>初回1死一塁、左越え2ランを放った山川
Photo By スポニチ

 スタンドインは確信していたが、しっかりと走り出した。西武・山川が、204日ぶりの一発。フェニックス・リーグのオリックス戦、初回1死一塁から宮崎・南郷スタジアムの左翼席後方ネットに130メートル弾を突き刺した。

 「芯だったので入ると思ったけど、久しぶりだったので。完璧に歩くことはしなかったですね」

 実戦復帰2試合目、4打席目でのアーチは3月25日のDeNAとのオープン戦以来だった。昨年の本塁打、打点の2冠王は、今季は不祥事で1軍17試合、62打席でノーアーチ。5月12日に出場選手登録を抹消されて、ようやく与えられた実戦の場で、久々の放物線を描いた。

 この日は松井監督と、渡辺久信GMが視察した。前夜は南郷市内の宿舎で指揮官の部屋を訪れて「一番迷惑をかけてしまった」とチームを離れたことを深く謝罪。5日の謝罪会見では取得見込みの国内FA権について問われ「まずは(松井監督に)謝罪してから」としていたが、指揮官からは温かい言葉がかけられた。同監督は「残ってくれたら大きな力になるけど、そこは本人の権利なので」と本人の意見を尊重する意向。山川は「考えないといけないが、まずは試合を頑張ることが最優先」と話すにとどめ、感謝の一発を放った。

 本塁打のあとはベンチ前で若手選手にねだられ「どすこいポーズ」を共演した。キャンプ地でもある南郷には800人のファン。「お帰りと言ってもらえるのは本当にうれしい」。試合後、丁寧にサインや記念撮影に応じる姿に「頑張ってください!」の声が飛んだ。(福井 亮太)

 ▽山川の問題経緯 5月11日に文春オンラインが、知人女性への性的暴行で被害届が出ていると報道。同日のロッテ戦にフル出場も翌12日に「総合的に判断してコンディション調整」で出場選手登録を抹消された。同23日に警視庁麻布署が強制性交容疑で書類送検も、8月29日に東京地検が嫌疑不十分により不起訴処分を決定。9月4日に球団が1、2軍公式戦無期限出場停止の処分を発表。10月5日に謝罪会見し、フェニックス・リーグ参加が発表された。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年10月16日のニュース