2日連続完投勝利の須磨翔風・槙野 OBの阪神・才木が躍動する甲子園のマウンドを目指す!

[ 2023年10月2日 06:30 ]

高校野球兵庫秋季大会準決勝   須磨翔風3―2長田 ( 2023年10月1日    ウインク姫路 )

<須磨翔風・長田>2失点完投勝利を挙げて喜ぶ須磨翔風・槙野(撮影・河合 洋介)
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 須磨翔風は、エース右腕・槙野遥斗(2年)が2失点完投勝利。今秋の全7試合を一人で投げ抜いて、春秋通じて初の近畿大会出場に導いた。

 「才木2世」は鉄腕だった。須磨翔風のエース右腕・槙野が前日の108球完投に続き、118球を投じる2日連続の完投勝利。「疲れはあったが、最後は気持ちで押し切りました」。今秋全7戦63イニングを一人で投げ抜き、公立校を春秋通じて初の近畿大会に導いた。

 阪神・才木の母校に、先輩を彷彿(ほうふつ)とさせる1メートル81の長身右腕が現れた。才木が直球自慢の本格派なら、最速140キロの槙野は制球力と体力で勝負する。被安打8本を許しながら、要所で踏ん張った。3―2の9回1死一塁から2者連続三振と最後の力を振り絞り、「長い回数を投げられるのが武器。気持ちの入る最終回が一番楽しいです」と蓄積した疲労も忘れて腕を振った。

 09年開校で創部15年目の同校は、甲子園未出場。それでも地元球団に入団した才木の影響で知名度が上がり、入部希望者が急増した。部員数は1学年約30人ながら、体験入部者は100人を超す。創部時から指導する中尾修監督は「才木や(楽天)安田の効果かな。選手の励みになっていると思う」と明かす。

 槙野は、阪神のリーグ優勝決定日に先発した才木の投球をテレビ観戦。「あの舞台でいい投球するのは、さすがだな…と思った。刺激になります」。これまではテレビで見るだけだった甲子園に立つべく、近畿大会でもマウンドは譲らない。 (河合 洋介)

 ◇槙野 遥斗(まきの・はると)2006年(平18)8月4日生まれ、兵庫県神戸市出身の17歳。小学1年に名倉少年野球部で野球を始めて投手。中学は神戸球友ボーイズに所属。須磨翔風では1年夏に背番号20でベンチ入りし、2年春から背番号1。1メートル81、81キロ。右投げ右打ち。

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