全員野球で福岡大が10戦全勝 1年生の朝吹は7奪三振「カットボールがよかった」

[ 2023年10月2日 06:30 ]

九州六大学野球   福岡大13ー4九大 ( 2023年10月1日    福岡県春日市・春日公園野球場 )

九州六大学野球<九大・福岡大>2番手で4回を1安打無失点、福岡大の全勝優勝を引き寄せた朝吹
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 全日程が終わり、前週に優勝を決めていた福岡大は13―4で九大を下し10戦全勝でフィニッシュした。

福岡大は2点を追う7回に内藤叶夢(かなむ)主将(3年)が満塁走者一掃の三塁打を決めるなど一挙6得点で逆転した。2番手の1年生右腕、朝吹拓海が4回を1安打7三振に抑えて今季2勝目。福岡大の完全優勝は2013年春以来10年ぶり。

 逆転の福岡大がまたも7回に決めた。「選手が気を緩めずにひっくり返してくれた」と堀壮太監督は粘りをたたえた。2点を追う7回に打者10人で大量6点。1点を勝ち越した場面で打席に立った主将の内藤は「大事な場面で打つのが自分の役目と思っている」と有言実行の満塁走者一掃三塁打を決めた。投げては神村学園から加わった1年生の朝吹が5回から登板。「きょうはカットボールがよくしっかり空振りが取れた」と7奪三振。4回を無失点に抑え、逆転劇を引き寄せた。

 チームは10勝無敗の完全優勝。福岡大にとって13年春以来10年ぶりで、前回は大森、唐仁原の両左腕が各5勝し大学通算28本塁打の梅野(現阪神)がMVPと投打に大黒柱がいた。だが今季は先発投手の白星は3勝。逆転勝ちが6試合あり救援陣で7勝を挙げた。まさに粘りと全員野球で遂げた快挙の勢いを神宮大会出場が懸かる九州大学選手権決勝トーナメントにも持ち込む。

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