あまりに劇的!巨人・丸が代打満塁弾で0―0の延長戦に決着「皆さんの思いが届いた一打」

[ 2023年6月8日 21:48 ]

交流戦   巨人6―0オリックス ( 2023年6月8日    京セラD )

<オ・巨>延長10回、満塁弾を放った丸 (撮影・須田 麻祐子)
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 巨人の丸佳浩外野手(34)が0―0のまま突入したオリックスとの延長戦にひと振りで決着をつけた。

 あまりに劇的なドラマが待っていたのは0―0のまま迎えた延長10回だった。この回から登板した相手4番手右腕・本田に対し、巨人はオコエ、坂本が倒れて2死走者なし。だが、ここからとんでもないことが起きる。

 まずはここまで4打数無安打2三振だった梶谷が中前打で出塁してチャンスメーク。続く秋広が右前打で続いて2死一、三塁としたあと、主砲・岡本和が2ボールから申告敬遠されて2死満塁とチャンスが広がった。

 続くスタメン5番・中田翔には9回すでに代走・門脇が出されていたが、原監督はここで門脇の代打に13打席連続無安打でスタメン落ちとなっていた丸を送った。

 すると、この丸が2球で追い込まれながらも1ボール2ストライクからの4球目スライダーを叩き、打球は一直線にバックスクリーンへ。4日の日本ハム戦(東京D)で相手先発右腕・北山から放った右越え5号ソロを最後に13打席連続無安打が続いていたが、14打席ぶりの安打が5号ソロ以来となる6号満塁弾。さらに大城卓が安打を放ったあと、前日5打数5安打3打点だったウォーカーも右翼スタンドへ2戦連発の6号2ランを叩き込んで一気に6点を挙げ、劇的な勝利となった。

 試合後、敵地でのヒーローインタビューに臨んだ丸は「何とか1点を。どんな形でもいいので、点が入るようにと思っていったんですけど、本当に追い込まれながらも自分のスイングができたと思います。ありがとうございます」と謙虚に第一声。「“思い切っていってこい”ということだったので、自分のスイングをどんどん仕掛けていこうかなと思ったんですけど。本当にみんながつないでくれたチャンスだったので、何とか勝つことができて良かったです」と2死走者なしからつないだチームメートに感謝した。

 1番打者としてスタメン出場した前日7日の同戦は今季初の2桁得点となる10―0で勝利したチームにあって6打数無安打と乗り遅れた。この日は坂本が今季初の1番に入り、丸はベンチスタート。だが、13打席連続無安打のフラストレーションを一気に解消するグランドスラムに「本当に凄い、いい感触でしたし。入るとは思わなかったですけど、皆さんの思いが届いた一打だったと思います」とファンにも感謝の思いを捧げた。

 「ここで何とか点を取るんだっていう雰囲気も出てましたし、そのベンチの雰囲気に僕も乗らせてもらったという打席です、はい」と10回の攻撃を改めて振り返った丸。

 8回5安打無失点と好投しながら勝利投手にしてあげることはできなかった先発右腕・山崎伊について聞かれると「彼らしい、非常にテンポあるピッチングでしたし、何とかピッチャー陣が頑張ってくれていたので、何とか点を、1点を、という思いだったので、さっきも言いましたけど、本当に点が入ってくれて、勝つことができて良かったです」と胸をなで下ろしていた。

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