イタリア代表・ピアザ監督 一問一答、大谷は「一生に一度の選手。それほど打てる球が来るとは…」

[ 2023年3月15日 15:05 ]

<イタリア代表練習>ダルビッシュ(左)と握手するピアザ監督(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 カーネクストWBCで8強入りしたイタリアは、日本との準々決勝を翌日に控えた15日、東京ドームで最終調整した。ドジャース時代に野茂英雄とバッテリーを組み強肩捕手として知られたマイク・ピアザ監督は練習後、記者会見した。

 ピアザ監督の一問一答は以下の通り。

(日本語で)コンニチワ、オゲンキデスカ(以下英語で)日本で試合することができて大変光栄に感じています。この野球の聖地、日本にイタリア代表として来ることを大変光栄に思っています。台湾で非常に良い戦いをしてここに来ました。日本が手ごわい相手であることは十分に承知しています。小さなミスをしないような野球をしたいと思っています。今はほとんど私たちにとって春季キャンプ中なので、体調が完璧に仕上がっているわけではないけど、高いレベルのプレーをお見せできることは保障する。所属チームに選手をケガをして返すこと、ケガの要素を含んで返すことは避けたいと思っている。WBCは特に投手に対して適切な開催時期とは思わない。彼らにとって調整は難しい。私にとってWBCは初めての経験ですけど、そのように理解している。

――日本野球の印象は
まず最初に日本人2人目のメジャーリーガー野茂英雄さんの捕手を務めることができて、非常に誇りに思っています。日本人メジャーリーガー誕生に大きな功績を残してくれた。その後、野手にも可能性が広がり、イチローを始め多くの野手が生まれた。マサ(吉井投手コーチ)の球も受けた。野茂英雄さんの存在は非常に大きい。厳しい戦いになると思うが勝つチャンスは十分にあると思う。

――大谷について
彼は非常にユニーク。おそらく一生に一度の選手。これほど野手としても投手としても影響を及ぼす選手はいない。メジャー全体を見渡してもベーブ・ルースが最初でそれ以来の素晴らしい選手。我々の時代に投手だけど打撃がいい、打者だけど投球がいいという選手はいたけど、フルタイムでこれほどの選手はいなかった。明日はそれほど打てる球が来るとは思わない。

――守備シフトについて
守りに関してはデータに則ったところ。近代野球の傾向としては強くなっていますよね。2007年に現役を退いて、それを反映させながらマネージャー職をさせてもらっています。大胆なシフトはデータの賜だなと思っています。明日、日本のような強豪と戦うことは守備が大事になってくる。我々のシフトが機能して良い試合ができることを願っています。

――栗山監督が総力戦を宣言
オールイン、総力戦ということは疑いようがありません。同意します。激しい試合になると思う。打線は調子がいいし、投手陣も台湾で良い投球をしてくれた。総力戦で一丸となって日本と戦いたい。
(日本語で)アリガトウ、ドウイタシマシテ。

――日本でCMにも出演しMLBを象徴する存在だった。
スミマセン。幸運にも野茂英雄さんとバッテリーを組むことができて、コマツのCMに出た。当時の裏話として、当初はジャストミートという言葉を英語でやる予定だったけど、現場でジャストミートみたいな日本語っぽい発音ですることがありました。野茂英雄さんとの関係があり、日本に何回か来た。2000年のMLB開幕戦以来。そんなに時間が経ったのかと驚きです。娘からはフェイスクリームを買ってきてと頼まれていますし、監督としての仕事以外にもすることがある。冗談ですけど。いずれにしても、明日は勝ちたい。

――イタリアチームは
私たち良いチーム。時間をかけずに団結できた。デミッションというプロジェクト。中核選手をいかに早く集めて合宿みたいなものをした。作戦の確認などした。このチームをつくる上で大きなステップになった。チームメート動詞の結びつきが強い。MLBのロースター選手にとって台北のリーグに参加することは簡単ではなかった。いろいろなシュミレーションプランをしてくれたおかげで。トーナメントが終わったからといってイタリアの野球史が止まることはない。野球の世界的な発展、未来があると思う。WBCはやりがいのあるトーナメントになっている。

――欧州の野球は
2次ラウンドの進出したけど、我々ができることをやる。直近20年を振り返ると良い進化を遂げている。イタリアに縁のある選手の存在が大きい。大陸続きですので。特徴的な地域で野球を発展しようとしている。国々によって、ニュースプログラムを組み始めている。それが現状。アメリカは高校大学で野球をする環境があるが、イタリアではそうでもない。アジアではたくさんの公式戦が行われているが、イタリアではそうでもない。ただ、前に進んでいる。アリガトウ、ガンバッテネ。

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月15日のニュース